「Where is my princess?」
「第一話 俺に平穏は無いのか」
前編
水瀬家を出るまではよかった。
しかし、いざ風華学園に向かうのにひとつ問題が発生した。
それは、自分の所持金の無さだ。
この町から風華学園まで片道約三万円。財布の中の残金約五千円・・・・・六倍も違う。
母親にどうにかしてもらおうとしても、「自分でどうにかしたら?」っていわれる始末。
ヒッチハイクしても止まってくれませんでした。
しょうがないから、風華学園まで走りました。
いやー人間って不可能は無いな。普通5日はかかる距離をわずか一日半で着いたよ。
「やばい、やばい、やばい」
次の日初めての登校日なのに遅刻になって走っているとき(ちなみにこの走りを見た陸上部の人に勧誘されたが、断った。)突然辺りに爆発音が響き渡った。
「な、なんだ!? ガス爆発か?!」
彼の前方にある建物付近から煙が上がっているのが見えた。
「何が爆発したのだ?・・・・・・考えるより行ってみるか」
相沢祐一は面白いそうなことを無視できるような性格ではない。
どっちにしろ進路方向が同じなので急いで爆発現場へと向かっていった。
爆発現場の風華学園の校舎近く。
やって来た祐一は草むらに身を潜めて様子を覗っていた。
「・・・・・・はい?」
そう呟いた祐一の視線の先には2人の少女。
1人は変わった腕輪をし、両手両足に炎を纏って宙に浮いている。
もう1人は奇妙な形の拳銃を持っていた。
どうやらこの2人は戦っているようで、爆発の原因も彼女たちであろう。
「まったく、これから授業だってのに・・・所かまわずしつこいのだから!!!」
「私はお前のそういった飄々とした 物言いも!!態度も!!全てが気に入らない!!」
銃を持った少女が動く
「お前に『HiME』たる資格はない!!!」
そして強烈な怒気が篭った言葉と共に2丁の銃を連射。
撃ち出された弾丸が腕輪の少女に襲い掛かる。
しかし腕輪の少女は体を回転させ、纏わせた炎を螺旋状の防御壁とし弾丸を弾いた。
「何だあれは?」
目の前で行われている非現実的な戦いに祐一は呆然と呟いた。
非現実的な戦いは初めてではない。校舎に出ていた、見えない魔物と戦ったことのある祐一にとってこの光景はまだ常識の範囲内だろう。それよりも
「舞衣―――負けるなよーー!!」
「玖我さーーーーん。(ハート)!!」
などと、二人に声援を送っている生徒たちのほうが気になる。
ちなみに、舞衣という人物を応援していた声は男女半々であったが、久我という人物を応援していた声は、ほとんど女子のものであった。(笑)
「この学校には女子高の風習が・・・ってそうじゃなくて、こうゆうときは落ち着いて次の行動を考えよう。」
祐一は自分がどうするか様々な選択肢を考えてみた。
一番「とりあえず、遅刻しないために学校に入る。」
まぁ妥当だ
二番「戦っている二人を止める。」
無理
三番「このまま戦いが終わるまでじっとしておく。」
遅刻だな
四番「謎ジャム食らわす(誤字にあらず)」
まてぃ、四番はまずいだろう。慣れて無い人が食ったら間違いなく死ぬぞ。というか、謎ジャム持っていないのにどこから選択肢が?
ん?ポケットの中に紙が入っているな。どれどれ、
祐一へ
貴様が困ったときや、頭の中の選択肢にジャムが出てきたときのために貴様の部屋にジャムを送っておく。余ったら賞味期限内に喰え。以上
BY母
・・・母様あなたはいったい何者ですか?というかこの事態を想定していたのですか? と、祐一が母親について考えているとき隠れている場所に流れ火炎弾&流れ弾が飛んできた。
「見える!!」
しかし、NTになった気分で祐一がそれらをよけた。
「「!?」」
そこで始めて祐一に気づいたのか、戦っていた少女達、そしてギャラリーが一斉に視線を向ける。
「え〜となんと言ったらいいか」
あまりにもたくさんの目線からなんと言っていいかわからなくなった祐一に
ジャキッ
銃が突きつけられた。
「---お前誰の『鍵』だ?」
「・・・・・・・・・・っへ?カギ?」
「いえ!!誰の『鍵』だ!?」
鋭い目つきで殺気を放ちながら聞いてくる少女相手に、
「やめなさい、なつき!!」
もう1人の戦っていた少女が叫んだ。
<なつきside>
「やめなさい、なつき」
舞衣め、煩いやつだ。この男が何者かわからないのに庇おうとは、まあいい。今はこの男を尋問することが先だ。ふむ、見た目的には怪しいところは無し。顔はかっこいい(///) って私は何の調査をしている!!まぁ気をとりなおして、 エレメントを男の頭のほうに持っていく
「言わなければ―――殺す!!」
ここでさらに殺気を出しておく。こうやって聞いたほうが普通に聞くより素直に話す。
しかし強情な奴だ。この学園内にいる癖に何も知らないというつもりか?
だとすればやはりますます怪し・・・・
ドックン
「ぐっ・・・こっ・・・・これは!?」
私のエレメントが男の頭に触れた時、私と男の間で光が放たれた。
それと同時に体に力が入らなくなり、苦しがっていると、
「な、大丈夫か?」
私が少し苦しそうにしているのを気にしたのだろう。男が声をかけてくる。さっきまで、殺そうとした相手に向かって、なるほど、多分この男はお人よしなのだろう。とりあえず大丈夫だと返事しようとする前に
「―――何しているの、逃げるわよ!!」
舞衣が連れて行ってしまった。
舞衣があの男を連れて行った後、光はすぐに消えたがこれは、
「はぁ、はぁ、ふふふ・・・そうか・・・消えたのは外れた為か、テリトリーから・・・」
そうか
「・・・ふっ・・・」
あいつが
「・・・・なるほど・・・面白い!!」
私の鍵か。
<舞衣side>
「はぁ・・はぁ・・いったいどうなってだよ。」
私の隣で男の人が愚痴を言っている。ちょうどいい機会だから聞いてみることにした。
「ねぇ、あなたこの学園内にいるのに『鍵』のこと本当に知らないの?」
この学園内にいるのに『鍵』を知らないなんておかしすぎるので、きいてみることにした。
「しらない、俺は今日この学園に転校してきたのだ。」
なるほど、外から来た人かだったら知らなくても無理ないか
「なあひとつ聞かせてくれ、さっきのはなんだったんだ?あんたの腕輪から出てきた炎とか・・・さっきの奴の奇妙な形をした銃とか・・・」
男の人が聞いてくる。まあ外から来た人は知らないかもね。とりあえずエレメント出して、
「これはエレメントといってね・・・・・HIghly-advanced Materialising Equipment『高次物質化能力』―――HIMEの力によって具現化されたものよ・・・。ちなみに鍵とはHIMEの力を増幅させる相手――いわば増幅器ってとこよ。」
私の話を聞いた後目の前の人は、何か考え事をし始めた。まぁいきなりこんな話を聞いても納得できるわけ「へぇー世界は広いな。」ってはい?
「えーと?何でそんなに簡単に納得できるの?」
あまりにも簡単に納得したのでついこっちが疑問に出してしまった。
「いや、自分で見たことは信じることにしているし、それに俺の知り合いには生霊やら、妖狐やら、変な力を持った先輩やらいるし、非日常には慣れてんだよね。」
・・・なんなのそのきてれつなラインナップは、ある意味HIMEより非現実的じゃない!!
「って、おい今何時だ?」
私が、非現実ってなんだろうと悩んでいると男の人が聞いてくる。
私は腕時計を見て時間を確認する。
「もう授業始まっている、急いでいかないと!!」
後編に続く
あとがき
子猫煉「始めまして子猫煉と申します。このたびは『Where
is my princess?』をご覧くださってありがとうございます。」
祐一「なぁ・・・」
子猫煉「はい?」
祐一「何で前半なのだ?何で謎ジャムなのだ?なんで走っているのだ?なんで騒動にまきこまれているのだ!!」
子猫煉「質問が多いですよ。とりあえずひとつひとつ答えてあげます。
何で前半か → 後半が長くなってしまったからです。
何で謎ジャムか → KANONと言ったらこれだからです
何故走っているか → お金が無いのと体力があることの証明です。
何で騒動に巻き込まれているか → そうじゃないと進まないですから
以上です」
祐一「なんかむかつくが前半だけじゃよくわからないとこがあったが後半ではわかるのか?」
子猫煉「それは」
祐一「それは?」
子猫煉「内緒です(にっこり)では、後編で会いましょう、さらば」
祐一「っておい、これは後書きですら(作者に文句をいっていますがカット)」