人は死ぬまでに1度はこんなことを考えるだろうか?

自分はいったい何のために生きているのか?

この世界に自分と言う存在の必要性があるか?

自分にとってこの世界は生きるに値するのか?

遠く空は晴れても

ガタンゴトンガタンゴトン一定のペースでなり続ける電車の独特の音、そして通学、通勤などで乗ってくる人々俺もその1人だ……

(ふぅ……またこの時間だな……俺は何がしたくて毎度この時間に?)

俺こと七瀬結城(ナナセユウキ)は普通の私立高校に通う高校2年だ。成績もたぶん普通、運動もたぶん人並み、特技などもありふれたこと……世間一般では凡人と呼ばれるやつだと思う……いっておくが俺はこんな名前だが男である。この名前女っぽいよなぁ……結城の部分はユキとも読むから間違いやすい、七瀬ってのも女っぽいし……まぁ、俺がどうこう言ってもどうもならないが

(ふぁぁぁ〜ねみぃ〜)

「…………次は…………次は…………」

………つい寝てしまったらしい

俺は電車のアナウンスの声で目を覚まし学校の最寄の駅で降りた。

別に……来たくて来た……訳じゃねぇよな……

俺はくだらないことを考えながら空を眺めていた。空は雲ひとつない晴天なはずなのに鉛色のようなどんよりとした空に感じる。眼がおかしくなったかと思い眼を手でゴシゴシと擦ってまた見たが変わらなかった。まるで俺の心を映している、そんな気がした……

それにこれがここに来た理由は確か中3のときに……

……

………

…………

「結城、この学校一緒受験しないか?」

「ん?気が向いたら滑り止めで受けるよ」

「受かったらいっしょに行こうな」

「受けたらな」

友達に誘われて選んだ学校…俺が自分の意思で選んだのでは無い学校……

そして時間は過ぎていき……

……

………

受かってたな、ひと安心だ。けど、もうここには来ないと思うな……多分……

ピピピピピピピと俺の携帯がなった。

「もしもし」

「結城か?どうだった結果?」

「あぁ、受かってたよ」

「よかったじゃん一緒に行けるな」

「こら、俺は公立の入試が残ってんだ」

「はははは、そうだな」

……

………

あの後俺は公立高校を受けなかったんだよな……

俺はそんな昔のことを思い出しながら駅の改札口をでた。

「おはよう」

「あぁおはよ観月」

俺の友達の観月拓也(みづきたくや)この駅から学校までよく一緒に通っている。

「で、昨日何してた?」

俺はいつも適当に話をしながら学校に通う話はいつも盛り上がり半ばで学校に着くので中途半端だ……

「で、昨日さゲーム買っちゃってさ」

まぁ、たいていゲームの話で始まり、終わるいつもどうりの日課だな。

「じゃあね、七瀬」

「……あぁ……」

俺は生半可な返事を返して教室に向かった。

この時間に来てやることは1つ……つまらないから寝ることだ。

誰もいない教室の扉を開けて俺は席に座って腕を机の上に組んで寝る体制に入った。

あぁそうそうここは俺のクラスの2年B組となりはA組とC組、俺の担任は時間に厳しく、そしてS・H・R(ショートホームルーム)が長いことで超有名だ…………1年のころの担任が早すぎたせいか俺には死ぬほど長いひと時だ……

「え〜と今日の予定は……」

誰も、聞いてないよな……

俺はたいてい担任の話は聞き流している……と言うより聞いてない毎日たいした変わりのないホームルームこれもいつもどうりだ……

「………以上です。では室長、号令を」

「起立………礼」

今日の授業、面倒なんだよな……

最近何事にも関心も興味も無い。常に何事も面倒だと感じている……

これは高校2年と言うことの中だるみなのだろうか……

何か違う気がする……けど何が違うのかわからない……

止まることなく時間は流れ、俺はいつもどうりの何1つ変化のないロボットでも出来るような生活を送っていた……

俺はその流れの中で不意にこんなことを思った。

俺はこの中で生きているというのだろうか

俺の存在は必要とされているのだろうか……

等と考えていた……

 

○6時間目○

 

眠い……

「みんな眠そうだな、今日が終われば明日は休みだから頑張れよ。七瀬、元気ないなどうした?」

「なんでもないです」

この時間の教科担当の先生は俺のクラス担任でもっている教科は数学Uと数学Bの2教科、ここでは数学Bを担当している日にちの出席番号によく答えさせるからその日は地獄だ、面倒だからな。

「そうか、じゃあ始めましょう、号令」

「起立、礼」

「今日は、教科書23ページ……」

なぜいつも俺に話しかけるんだこの先生は………はぁ面倒だな……数学なんて公式覚えれば簡単だしな

いつごろだろう俺が何事にも無関心になり始めたのは………最近のような気もするしもう1年位前にも感じる…………考えると本当に俺という存在がわからなくなる、もしかしたら俺はいなくてもこの世は何事もなく動き続けるのではないだろうか………そんなことも考えてしまう、それに今日の保健体育は困った………[あなたの生きがいは何ですか?]って、生きがいなんて考えたこともなかった。中学のころは部活で毎日頑張ってたが、いまは何もしていない帰宅部だ。

はぁ……最近、妹には「目に光がない」なんて言われるし、あいつには「感情がない」とも言われた。

余計なお世話だ、俺がどうなろうと関係ないだろう。あいつらには……そう誰にも関係ない話だ。これは俺の問題なのだから…………

しかし、この時、俺は気づきもしなかった。どこか虚ろで視点の定まっていないような光のない眼をしているなどとは決して気づかなかった……

「今日は16日だな。じゃあ……16番七瀬、書いてみろ」

「……はい」

「よし正解だちゃんと勉強してるようだな七瀬は」

勉強……か、やるわけがない宿題以外は

こうしてこの授業が終わり長い長いホームルームも終わった。

 

○放課後○

 

「じゃあな、七瀬」

「あぁ、じゃあな」

さて、俺も帰るか

「おそいぞ結城」

「悪い遅くなった、森」

こいつは森亮介(もりりょうすけ)俺の1年のときのクラスメイトで同じ中学出身だった。ちなみにこいつが俺をここに誘ったきた本人である、朝にめっぽう弱く遅刻もしばしば。帰るときによく待ち合わせをして帰る最も二人だけで帰るわけではないが……

「ん?他の人は?」

「今日はみんな用事だってさ」

「ふ〜ん……じゃあ帰るか」

「素気ないな……」

「そうか?」

「あぁ素気ないと思うぞ」

「そっか、まぁ帰ろうや」

「…………そうだ、結城、今日、寄り道したいとこがあるんだけどけさ行かないか?」

「ゴメン今日はそんな気分じゃないんだ」

「仕方ないな途中まで帰るか」

俺は森と一緒に帰っていた森は面白い話を沢山した俺も笑って答えたが、どこかぎこちなく、苦笑ぽくなってしまう。これは俺の笑い…………感情がなく偽りだからだろうか?この笑いが偽りなら俺は人間ではないのだろうか?など考えてしまう……

そうそう森は同じ中学だったから大体帰る方向は同じだ。だけど今日は森の誘いを断ったのでここから一人だ。いつもなら行くのだが森に言ったように今日はそんな気分になれない……なぜだろう、このモヤモヤした気持ちは、そう何をしてもきっと消えることのないようなこの気持ちは……

しかもそれについて考えるともっとモヤモヤする。無気力になってきそうな感じだ。俺はそんなことを思いながら家路を急いだ。まるで感情を失くし冷めたきった蝋人形のような状態で……

……

……

………

俺はいつも通りに自宅に帰るために自転車に乗り自宅に帰る途中にまたくだらないことを考えていた。

……そうだ、今日は俺の食事作る番か面倒だなぁ……何を作ろうか。いいや、家にあるもので適当に作るか……

俺は今日の夕食の献立を考えながら家の鍵を開ける。まぁ、どうせ中には俺の妹しかいないと思うが。

「……ただいま」

「おかえりぃ〜」

俺が玄関の戸を開けると俺の妹がニコニコ笑いながら出迎えた。なぜ出迎えるのかは俺には理解できない。

ついでにこいつが俺の妹の水夏(ミカ)1つ下の高1だ緊張感のない声が特徴らしい森いわく。こいつがニコニコしているときは必ずあいつも来ている証拠だ。何よりそれは玄関の靴が多いことが証明している。

「あぁただいま」

俺はぎこちない愛想笑いを浮かべ答えていた……

「お邪魔してるよ〜、結城」

はぁ、やっぱりいた……リビングにいたのか、あの様子だと水夏と楽しくしゃべってましたって顔だな。

ちなみにリビングにいるのは白泉ソラ(シライズミソラ)。水夏の親友で俺の部活の後輩で部活内ではかなり人気のあった女の子、たしか部活内のあだ名がウララだった気がするなぜウララなのかは知らないが、ついでに水夏とソラは同じ学校に通っている。一応、俺もその高校だ。

余談だがなぜこいつらのほうが帰ってくるのが早いかと言うのは学校の授業コースのためだな。

S、A、Bの順に低くなり、Bコースは6時間授業と5時間授業の日があるAコースは大学進学のコースのため6時間授業だけSコースは有名大学受験(俗に言う一流大学って奴)コースのため7時間授業の日がある週に3日も水夏とソラはBコースに受験しBコースの生徒として入学している。

ちなみにこのコースは1年に数回ある定期テストの結果であがることも可能で、成績優秀者は1ランク上のコースに行くことができる。俺はAコース入学して今年からSコースの生徒になる。Aのときは上位にいた成績も今じゃ下位争いの候補らしい。

俺はこの2人の先輩なのだが同年代としゃべっているようなしゃべり方だ。

まぁ、しかしそれのほうが楽だが……この状況、はたから見れば『両手に花』みたいに見えるらしい。前に森に言われたんだよな、『両手に花』……ねぇそれは内面的ことを知らないから森は言えるんだそんなことを、こいつらと話すと疲れる、はぁ……

いい忘れていたが、こいつの家はすぐ近くむしろお隣さんだ確か小5のときに引っ越してきた。まぁ、そんな事どうでもいいか。俺には関係ないことだし。

「何?不満そうな顔して。私がいるのがそんなに不満?」

「別に」

「なら、もう少し水夏としゃべってるわ」

「勝手にしてくれ、ただし部屋は汚すなよ。掃除が面倒だ」

俺は自分の部屋へと移動した。さっき言ったように掃除は俺がやることになっている。親が仕事の関係上、家にいないからだ。2人とも科学者だったか研究者だったか学者だがなんだか忘れたが優秀(らしい直接、聞いたことはないが)でいかんせん聞く暇がない家になかなか帰ってこない。

……

………

ここが俺の部屋。大きさは4畳半ってところだ。ベットやTV、机などがあり、一応クーラーもついている。

俺はバックを机に放り投げ、ベットに突っ伏した。

「暇だ」

俺は[退屈][]この言葉が大嫌いだ。この言葉は自分自身の存在を否定しているように感じる、それにこうやることが無いというのは生きていても意味が無いと言うことなのかと思う、だから俺はいつも意味もなくゲームなどをする。1週間前に買ったはずのゲームなのに熱を入れてプレイすることが出来ないなぜだろう…………しばらく適当にゲームをしていてがすぐ飽きるコントローラーのカチャ、カチャとボタンを押す音、BGM、ただその音が俺の部屋に虚しく響く、まさに孤独を感じる瞬間だ。それが嫌でいつもすぐやめる。そして俺はまたベットに突っ伏すそばにあった読みかけの小説を取り読み始めたが読む気にならない。なんとなく机に置いてあった中学の卒アルを開いてみた。適当に何ページかめくっていたらそこには昔の俺がいた、まさかこのときの自分が今のようになるだなんて思ってないだろう、ただひたすらに何かを追い求めていた自分だ。

今になって「何にそんなに熱くなってんだ」と言いたいけど、俺にはそんな過去の俺自身がうらやましかった。

……

………

またこの日も俺はこの問題を解決できずに終わってしまった。もうどのぐらい悩んでいるのだろう、最近にも感じるし何ヶ月も前にも感じる。果たして俺はこの問題を解決できるのだろうかそう考えると不安になる。俺は最近いつも思いながら眠りについた。

……

………

結局土曜日もこの問題は解決しなかった。もしかしたら俺は触れていけない問題に触れているかと思いながら目覚めた。

時計の針がちょうどAM9:30を指している。今日はいつもと何かが違うそんな感じのする朝だった。

俺は朝起きてからすぐ着替え宿題をした。着替える必要性があるとは思えないがこれは癖なのだろう。部屋の机ではなくキッチンのある部屋のテーブルで勉強する。この場所が一番俺的に落ち着くからだ。これはもう小さいときからそうだった。

今日は水夏はいない。毎週日曜はたいてい遊び行っていて、テスト前ぐらいはいるが今はテスト前じゃない。

俺はプリントを広げ、宿題を始める。

数学、古典、現代文、感想文、といつも毎度のことながら量が多い宿題に取り組んでいると、10:30ぐらいだろうか……誰かがうちを訪ねてきた。

「どちらですか?」

俺は玄関のドアを開けた。

「やほ〜宿題教えて〜」

……こいつか……。

俺は内心疲れる奴が来てしまったと思ったので何とか帰ってもらおうと考えた。

「今日は水夏はいないぞ。あいつは昨日終わらせてたからな」

「そうなの?じゃあ結城が教えてよ」

「パス、俺には無理だ。教えるなんて」

「いいから、いいから」

ソラは勝手に人の家に上がりこんで宿題をやる準備を始めている。

はぁ、まったく……教えるのは得意じゃないのに…………

「ここなんだけど」

「ここは……」

俺たちは宿題を始める。ソラが俺に何か聞くとき以外は俺はずっと黙ってペンをはしらせた。ペン先がコツ、コツ、と音を立てる以外何も聞こえない。ただひたすら俺はプリントを終わらせっていった。

コツ、コツ、この音が孤独への前奏曲(プレリュード)に聞こえるのはきっと俺だけだろう……きっと……

コツ、コツ、コツ、この孤独への前奏曲を断ち切るかのように12:00のチャイムが鳴り響いた。

「おい、ソラ、昼だ、家に帰ったほうがいいぞ」

「え?だってまだ宿題が………」

「そのぐらい終われば後は家でやればいい、あとはさっき言った公式の応用だからな」

「そ、そんないっても、家に誰もいないし」

「昼食ぐらい作れるだろ」

「どうせ、結城作るでしょ?なら私のも作ってぇ〜」

「作ってぇ〜って、馬鹿かお前、図々しいにも程があるぞ」

「だってぇ〜」

はぁ……駄々こね始めたよ……精神的に幼稚なのか?それともただ面倒なんだろうか……わからないな

「……ふぅ、なら、食いにでも行くか?」

「結城のおごり?」

「……」

結局こうなるわけか……冷蔵庫にも何も入って中ってなかったし……外食……しかもおごりときたもんだ……ため息出るよな……

……

………

俺はレストランに来た。いらないおまけ付きだが……俺はドリンクバイキングのコーナーからメロンソーダを持って席に座った。何に興味もあるわけもなく俺は窓の外を眺めながら持ってきたジュースを飲む……

「ねぇ、結城。そんな無愛想にしてて楽しい?」

「ん?俺のどこが無愛想なんだ?」

「そうねぇ〜まず、そのぶす〜っとした顔」

「あ?いつもどうりに気がするけどな」

「後はその眼、その瞳、やる気のないと言うより虚ろと言ったほうがいいかも」

「……」

「あんた、なんか悩みでもあるの?」

「……別に……」

「嘘。何か隠してるでしょ」

「……何も隠してないさ」

「言いなさいよ!」

「……」

俺は今の悩みをソラに言ってみたどうせ答えは返っては来ない。俺自身の問題だから、こればっかりはどうにもならない。だけどこいつになら言ってもいいと思った。なぜだかはわからないが、きっとなんとなくだろう、もしくは場の雰囲気的に……かな……

「結城、そんなことでそんなに悩んでるの?」

「悪いか?」

「別に悪くはないけど……」

「お前はすぐ答えが見出せるか?」

「そ、それは……」

ソラが何かを言おうとしたときに注文した料理が運ばれてきた。

俺は、ソラが何を言おうとしたのかは特に気にせずに料理に手をつけることにした。

ソラのほうは話しかけずらいのか、何も言わなかった。俺はこの沈黙が嫌なので適当に話をしながら食事を進める。料理を食べ終わると俺は家に帰る前に俺の好きな場所に行こうと思った。

ソラには家に帰るように言ってはみたが宿題のプリントを置いてきたなど言われたので追い返せなかった。

……

………

この場所が俺の好きな場所。

ただ何もなくただ草原が広がっている場所。

この季節は特に好きだ。心地よい春風に吹かれて呆然と立ち尽くしているのがいい、ベンチに座ってただ風に吹かれて草木が揺れているのを眺めているのもいい。それに今日はよく晴れて雲ひとつない青空、俺の心では何も感じないが……

これは俺の感情がやはり偽りだからだろうか……

「ここは?」

「…………俺の好きな場所」

「結城ってこんな場所が好きなの?」

「意外か?」

「ちょっとね」

しばらくの沈黙、俺とソラの間を心地よい春風が通り抜けていく、その風にソラの肩までかかる長い黒髪が揺れていた。

「ねぇさっきの」

「ん?CDの話か?」

「違うわよ、あなたの悩みの奴」

「あぁ、あれか、聞かなかったことにしてくれ」

「私、思うの」

「……何を?」

俺はソラの言うことが何故だか無性に気になった。

どうせ俺の求める答えではないと何度も何度も自分に言い聞かせても気になる。この問題にぶつかってから俺はこんなに気になることがあっただろうか、たぶんなかったと思う。それに一生懸命この悩みのことを考えてくれてるソラの気持ちがなぜだかとても嬉しかった。

「私が思うのは……」

「……」

「………………」

心地よかったはずの春風が急に強く突風のように俺たちの間を走って行った。

この風にソラのいった言葉はかき消えそうだったが、俺には何故かはっきりと聞こえた。

「なんか、聞いてて恥ずかしいな気もするな」

「誰もいないし大丈夫よ、それとも、結城はこういうの嫌い?」

「いや、悪くはないかもな。そういうのも」

「でしょでしょ」

「まあ……な」

「そうよ。それにあなたこのこと考えて1人で抱え込んでバカみたいだね〜」

「……かもな」

「ウフフフフ」

「な、なんだよソラいきなり笑って」

「別にぃ〜」

「気になるだろ!」

「だって孤独少年に言うことなんてね〜」

「……孤独……か……」

孤独か……そう言えばそんな風に考えていたかもしれないな……1人になると何もが偽りに感じるのだろうか……

「何か言った?結城」

「いや、なんでもない」

「気になるな〜」

ソラが顔を近づけてきてのに俺は恥ずかしくなって顔をそらした。

「も、もう帰るか、宿題もあるし」

俺は緊張のせいか蚊の鳴くような声で言った…………我ながらこれは情けない。

その後俺らは、家に帰り宿題をした水夏に外食にいったことは伏せておこうと思ったがソラが言ってしまったので、隠すことすら出来なくなった。ソラが帰った後、俺は散々なめにあったのは言うまでもない。

その夜、俺は星空を眺めた。

星はキラキラと瞬いている。俺は今までこんな星空を見たことがあっただろうか?

まるでプラネタリウムにでもいるかのような星空を俺はいつまでも眺めていたかったが生憎、明日は学校なので諦めた……

……

………

俺は教室内で目を覚ました。

今は昼休み、あと3分で授業開始と言うところで目が覚めた午前の体育でよほど疲れたのか、弁当を食べた後寝てしまったらしい。

5時間目の始まりを告げるチャイムが学校内に鳴り響いた、いつもと同じはずの授業も何故だか、新鮮に感じられた。新鮮だがつまらないのはいつもと同じだが今日の全過程を終えた俺はまた、皆との待ち合わせ場所に向かった。太陽の下に出たとき不意にソラの言った言葉が浮かんだ、そうあの風で他人には聞こえなかったが俺には聞こえたあの言葉が………その言葉は

 

たった一つでいいから自分の一番大切な場所があればいい

 

何故だか妙に心に残るこの言葉。

俺の悩みの答えとは思えないこの言葉。

けど何か俺の凍てついた心を溶かしてくれそうな、そんな気のする言葉だった。

「遅いぞ!結城!早くしろ!」

俺は、はっと我にかえった。

「わりぃ、遅れた」

俺の一番大切な場所…………か

案外これなのかもしれない。俺の大切な場所、違うかもしれないけど。今はまだそれがなんなのかわからないけど、きっと見つかる、そう俺はもう孤独ではないから……

「まぁ、とりあえず、不満は、無いよな」

「なんかいったか?」

「いや、別に」

俺は空を見上げたそこには雲ひとつない青空があった、まるで俺のことを祝福するかのようなそんな感じのする、昨日と変わらないが何か昨日と違う澄み切った青空が…………

THE END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

読みきりと言うテーマで作ってみましたそのはずなのに結構長い

わかりにくい構成……

わかりにくい人間関係……

とある高校生が自分と向き合い生と死を考え、人間とはなにか人間らしさ、ついて考えるストーリーです。

この場合の結城は結局答えは見つかりませんでしたが、きっといつの日にか………

楽しんでもらえましたかね、内容が暗めなので楽しくないかもしれませんし、「つまんねぇ〜」と思われた方はスミマセンでした。

斜体の場所は主人公の結城の内心をあらわしています。

この小説をこのあとがきまで最後まで読んでくれたパソコンまたは携帯の前の、皆様、本当にありがとうございました。これからも頑張りたいと思いますどうぞよろしく

ご意見、ご感想は掲示板のほうでお願いします。

この物語はフィクションです登場人物は一切、自分とは関係ありません。

これを最後まで読んでくれた皆様、本当にありがとうございました。心より感謝いたします

それでは、今回はこの辺で、いつの日にか、また会える日まで、ひと時のお別れです、皆さんさようなら。

読みきり小説「遠く空は晴れても」

完成日11月12日

 

 

 

 

感想:追憶者さんの作品を自分がちょこっとだけ加筆修正を加えたこの作品。いかがでしょうか?

正直、自分は面白いと思います。 こういう解決出来なさそうな永遠のテーマを追い求めるって結構かっこ良さそうですし。

きっと皆さんも共感する所があると思いますよ。

では、XYZさん。投稿ありがとうございました!