まずはじめに、この物語は相沢祐一君を主軸にしたCCOVの物語です。

そして、この物語は読者様の感想がある一定以上入ってきてから書きます。

それではごゆるりとお楽しみください……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖剣舞士〜ソードダンサー〜

第三話『戦いの終わり』

 

 

 

 

 

SIDEYUICHI

 

 

 

 

「ぐあっ……!」

 

 

 

ドサリ

 

 

 

俺の体が宙に舞い倒れこむ。

 

うあ……やっぱり圧倒されたか……

 

――――力の差は理解していたが、やはりここまで差があると……悔しいという感覚は否めない。

 

 

 

「流石、あの方の弟子です。三年余りでよくここまで力を付けられたものですね」

 

 

 

秋子さんが心底感心してそう言う。

 

――――が、俺の敗北には変わりない。

 

というよりも完敗、師匠のときと同じように掠り傷一つ付けられなかった……

 

……くしょう……

 

秋子さんは、天地の戦闘(バトル・)(フォーム)を完全に解き元の宝石に戻す。

 

 

 

「実際驚きましたよ?まさか、私の天地の力をあそこまで使わなくてはいけないとは思いませんでした」

 

「……まぁ、師匠に同じくらいの強さだと言わしめる秋子さんからの言葉ですから……理解はしますけど」

 

 

 

納得いかないよなー、全力の一撃が完全に防がれてるんだもんなー

 

はぁ……でも、仕方がない。

 

 

 

「ともあれ、秋子さんこれからよろしくお願いします」

 

「いえいえ、私も良い練習相手が見つかって嬉しいですよ」

 

 

 

あらあら……と、微笑む秋子さんに、俺は僅かに戦慄する。

 

――――つまり、俺は師匠の所に居た時と同じように扱かれるらしい……

 

 

 

「は、はははは……」

 

「ふふふふふふ」

 

 

 

乾いた笑いしか出てこなかった。

 

ん、そういえば音夢はどうしたんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDENEMU

 

 

 

美坂さんの突きが放たれる。

 

先程の棒術なんかよりも遥かに鋭く、遥かに疾い。

 

だが、私の斬撃はその上を行きます――――!

 

一撃をいなし、二撃を弾き、三撃を払い落とす。

 

――――放たれる、突き、突き、突き、突き――――!

 

だが、私にとってはその刺突は生温く、そよ風のようにすら感じる。

 

 

 

「フッ!!」

 

「クッ……!!」

 

 

 

私は、(ブレイ)(ズ・)(ランス)を上方に切り払うと、即座に攻撃に転じる。

 

 

 

「ハァァァァァァァッ!!!」

 

 

 

気合一閃!

 

私は、一太刀で焔の槍を吹き飛ばすとダンッと後ろに下がる。

 

――――このまま行けば、終わった?

 

何を言っているんですか、これは殺し合いじゃありません、実力を競うものです。

 

相手に、切り札を出させずに終わるのは面白くないじゃないですか。

 

 

 

「……どういうつもり?」

 

 

 

睨んでくる美坂さんに対して、私は不適に微笑む。

 

 

 

「いえ、ただ……このまま終わらせるのは、もったいないですから」

 

 

 

彼女のランクはAの上……つまり、AAA(トリプルA)

 

久方ぶりにこれくらいの、実力に出会えたんですから……私としては、もう少し楽しみたいんです。

 

――――いけませんね、兄さんと恭兄さんが移っちゃいましたか……

 

いえ、これは剣士としては当然であり仕方のないことですよね……

 

私は、自身の中で答えを出すと『無頼』を改めて構える。

 

 

 

「……分かったわ、お望みどおり。私の特大のを食らわせてあげるわよ……!

 行くわよッ!(ブレイ)(ズ・)(ランス)!!」

 

 

 

焔の槍を構えて、美坂さんはそう言う。

 

上体を下げて、体を弓なりにしていることから刺突系……

 

そして、先程よりも圧倒的な気を纏い、焔の槍は魔力を喰らっている。

 

――――来ますね、特大のが。

 

私も静かに『無頼』を下段に構える。

 

 

 

「大地よ――――我が刃にその力を集わせ、大いなる刃を与えよ!!」

 

 

 

下段に構えた刃に、大地の気が集まる。

 

そして、私自身からも魔力を込める。

 

――――地属性の技、その中でも私が使える最強クラスの技……!

 

 

 

「炎よッ!全てを焼き尽くせ!!

 火炎(ブレイズ)(オブ)穿ち(ウェアー)!!!!」

 

「集えッ!大地の精霊達よ!!

 我流・大地斬(だいちざん)()!!!!」

 

 

 

美坂さんは、強大な炎を纏った槍を高速回転させながら一点集中型の攻撃を放った。

 

対して私の技は、大地の精霊の力を使った斬撃。

 

――――ウッ……少しだけ、分が悪いですけど……

 

 

 

「ハァァァァァァァァァッ!!!!」

 

「ヤァァァァァァァァァッ!!!!」

 

 

 

威力は互角っ……!

 

美坂さんの攻撃が、一点突破であることを考慮しても……互角ですか!

 

ですが、互角なら私が負けるはずがない!

 

 

 

「貫けぇッ!!!」

 

「大地よッ!その力を、集わせ我が剣に宿らせよ!!」

 

 

 

大地(グランド)(ブレ)(ード)!!

 

 

 

大地の活力が、私の『無頼』に大地の属性を付ける!

 

そう、これこそがこの技の真価!!

 

 

 

「大地残月・双頭牙!!!!」

 

「多重斬撃!?」

 

 

 

美坂さんの攻撃を、二重の斬撃で私は叩き伏せます!

 

今まで拮抗していたその力――――

 

 

 

ゴガァァァァァァン!!!

 

 

 

「きゃあああああっ!!」

 

 

 

私の双頭牙の勝利として終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDEYUICHI

 

 

 

 

 

「おー、派手にやったなー」

 

 

 

音夢の周りを見て、俺から出た言葉はそんなものだった。

 

だってなー、辺り一体は焼け焦げるし……この大地に思いっきり入ってる×印の裂け目は音夢の多重斬撃か?

 

音夢は、目の前に居る赤い髪の毛の女に治療魔法かけている。

 

 

 

「兄さんこそ、こっちまで感じましたよ、先程の魔闘気。アレ(・・)を使ったんですか?」

 

「ご名答、それでも負けたんだけどなー」

 

 

 

僅かに不満そうに言う。

 

本物の切り札ではないが、師匠に教わった表の最強技を使って負けたのだ……

 

それも、完膚なきまでに。

 

実際のところ、裏の切り札を使ったとしても勝てるか微妙である。

 

 

 

「……そうですか」

 

「とりあえず、香里ちゃんを運びましょう、祐一さん、音夢さん。積もるお話はそれからにしませんか?」

 

「そうですね」

 

 

 

秋子さんの言葉に音夢は同意の言葉を返した。

 

――――作者、俺がないがしろにされすぎだぞ。(音夢さんに逆らえるのならどうぞ?by.作者)

 

ちょっと心の中で泣きたくなった。

 

 

 

「祐一さん?」

 

「兄さん、早く来てください。それと、香里さんを運ぶのをお願いしますね」

 

 

 

……うぃ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音夢と戦っていたらしい騎士――――美坂香里さんを運んでから俺達は秋子さんの部屋に行くことになった。

 

どうやら、今後のことについて話し合うつもりらしい。

 

そういえば、今後の事は考えていなかったなー……今は敵対している組織もないし、戦う理由も全くないしなー。

 

あえて言うなら、自らを高めるために修行するくらいか。

 

 

 

「それで祐一さん。こちらにはどれほど滞在するおつもりですか?」

 

「んー、実は決めていないんですよ。とりあえず親族の顔を見ておこうと思ってこちらに来たんですし……」

 

「それに兄さんの場合、挨拶という意味もありますし」

 

 

 

と、そうだった。

 

――――考えてみれば、この人は俺が倒したあのランクでは師匠を除いて始めてあった人だ。

 

実際に、秋子さんの実力はさっきの一戦で恐ろしい程に感じている。

 

あの師匠にも匹敵するくらいの実力だ。

 

それと、ここに来たのは師匠からの手紙を受けていることも理由の一つだし。

 

 

 

「――――そうだな、まずは正式に挨拶しておいたほうがいいか」

 

「あら、私は後でも構いませんよ?」

 

「一応、けじめ、ですから」

 

 

 

秋子さんの微笑みながら言った言葉に、音夢は少しだけ声を潜めていった。

 

――――まぁ、間違えなく聞こえているだろうけど。

 

実際の所、今回は音夢の言っている言葉が正しい。

 

ので、俺は自らの手に獅子座()()剣を呼び出した。

 

今の形態は、先程使っていた小太刀の形態ではなく、西洋剣の形を取っていた。

 

黄金色の剣で、まるで炎の如く逆立っている鬣に獅子の紋章が入っている。

 

 

 

「それでは、改めまして……L−5『獅子座(レオ)』の相沢祐一です。よろしくお願いします」

 

「確かにお受けしました。L−2『牡羊座(アリエス)』の水瀬秋子です」

 

「相沢祐一のサポートを務める、相沢音夢です。ランクは――――SS(ダブルS)です……」

 

 

 

音夢の言葉の最後は少し小さめだった。

 

――――まぁ、分からないくもないが。

 

秋子さんもまた、自らの(しょう)()である、完全(マスター)なる(オブホワ)白き(イトイン)無限(フィニティ)を一瞬で装具していた

 

称具とは、位階ごとに必ずある、その『星』の特徴的のものだ。

 

また、一つの特徴として称具の名前を決定することによってその形になることも特徴的だ。

 

例えば、獅子座の剣と銘打つ事によって『小太刀』として形を固定することができる。

 

逆に今のように西洋剣として出すこともできる。

 

そして、秋子さんのように防具として纏うこともできる。

 

変幻自在の称号事に特徴を持つ装備品――――すなわち称具、なのだ。

 

 

 

「それと、俺の師匠から、手紙を預かっています」

 

「――――あの方からですか、見せていただけますか?」

 

「こちらです」

 

 

 

そう言うと、音夢が手紙を取り出し秋子さんに渡す。

 

ちなみに中身は見ていない、師匠にくれぐれも見ぬよう言われているからだ。

 

秋子さんは、手紙をスラスラと読み上げると表情を曇らせた。

 

 

 

「――――祐一さん、この手紙の中身を読みましたか?」

 

「いえ、師匠にはくれぐれも途中で読むような事はするな、と」

 

「では、今から読み上げるので良く聞いてください。音夢さんもよろしいですか」

 

「……?はい」

 

 

 

『水瀬秋子殿へ

 

 手紙で失礼ですが、お久しぶりです。

 この手紙が無事あなたの元へたどり着いたのでしたら、我が不肖の弟子、相沢祐一とその妹

である相沢音夢も無事にたどり着いたのでしょう。

まずはこの二人の事を頼みます。』

 

 

 

「……恭兄さん……」

 

「……師匠」

 

 

 

『それと、近年になり悪魔族が頻繁にこの世界にやってくるようになっているようです。

 かつて、悪魔界はかの『歌姫』によって封じたれたと言われているのですが、そちらの調査

はどうでしょうか?こちらも、出来ることならよろしくお願いします。』

 

 

 

「なっ!?」

 

「……悪魔……が……!」

 

「――――そのようですね」

 

 

 

『恐らくですが、これに関与しているのは例のあの組織でしょう。我が師『SPM』ランクのあ

の方が追っていますが、それでも難しいようです。

更には、現在『神界』と『魔界』の元首である『神』殿と『魔王』殿も動いているようです。

こちらの情報は既にそちらにも入っているでしょう。

他にも、青ざめた(ブルー・ムー)(ン・)(シテ)()月下(げっか)(おう)やフランスのパリの『例の部隊』。それ永遠(とわ)()の方も同様に動い

ているようです。

本来ならば、私がそちらに伺い話をするのが筋なのでしょうが事情の上、已む得なく手紙とい

う形を取ったことを許していただきたい。

最後に、我が弟子と妹をよろしくお願いします。                   敬具』

 

 

 

そして、その下には師匠の名前が書かれていた。

 

――――しかし、これはどうものんびりとしていられる状況でもないらしい。

 

悪魔族が――――動いているとは――――くそ!

 

隣に居る音夢を見てみると、顔が少し青ざめている。

 

今なら分かる、何故師匠がこれを読まないように言ったのか。

 

 

 

「それで祐一さん、お分かりと御思いになりますが……」

 

「はい、勿論です――――音夢、大丈夫か?」

 

「――――う、うん、大丈夫。少し動揺したけど……大丈夫」

 

 

 

裏モードが完全に抜けて、いつもの音夢に戻っていた。

 

そう――――大丈夫だ。

 

俺と音夢はこの為に辛い修行を潜り抜けてきたんだ。

 

理不尽に奪わせないために――――守り抜くために!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

座談会

 

 

 

 

 

作者:ソードダンサー第三話『戦いの終わり』いかがでしょうか?

恭也:多少伏せてはあるけど、あの組織だな。

祐一:その組織が最終的な敵に?

魔龍:それは話の都合上話せないだろう。

音夢:そうですよね、実際名前が出てきているのにあえて説明していないものとかありますものね。

作者:そこいら辺は追々設定をきちんと出していくので……

知佳:そういえば、ずっと気になっていたことがあったんだけど

一同:?

知佳:この作品って、今現在まででどれくらいの作品がクロスオーバーしているの?

作者:そういえば、言っていませんでしたね。この作品は今のところは――――

『KANON』

『ONE〜輝く季節へ〜』

『D.C.〜ダ・カーポ〜』(無印ではなく、全ての1の全てのシリーズを含める)

『水夏〜SUIKA〜』

『ガンダムSEED』

『ガンダムSEED DESTINY』

『SUHFFLE!』

『デモンベイン』(斬・機神区別なし)

『とらいあんぐるハート1・2・3』

『月姫』

『サクラ大戦3』

『恋ごころ』

『魔法少女リリカル☆なのは』

『魔法少女リリカル☆なのはA`s』

『オリジナル』

作者:から、設定やキャラクターを貰ってきています。尚、魔術・魔法・技を合わせるとここに書ききれないので割愛ということで。

魔龍:自由度が高いな。――――って、書ききれるのか?

作者:あくまで設定を貰ってきているだけです。キャラクターに関してもこの作品の中からポンッといきなり出てくることもあるというだけでご了承を。

祐一:つまり、これ以上に増える可能性があると?

魔龍:あるって言うよりも確実に増えるだろうなー……

作者:うう……否定できない。

知佳:なるほどねー(苦笑)あ、でも――――これからどうなるの?

音夢:あ、それは気になります。

作者:次回辺りで一気にキャラクターが増えます。増えるのは――――KANONキャラあたりでしょう。

音夢:あたりって……

魔龍:あー、なるほどな、そう言うことか。

祐一:……え、どういうことですか?

恭也:――――まぁ、あえてここは語るまい。

祐一・音夢:????