十七式(破天)が今まで書いてた詩(とあるサイトに投稿していたものを載せてみました)

 

太字はタイトル、その下が内容です

いろんなものがあります。SSでの人物をイメージしての詩も存在します。気が向いたら探してみてください。

 

自分自身に・・・

憧れた人がいた
勉強も出来て、スポーツも出来て
そして仕事も出来て、何一つ欠点の無いあの人に憧れた
けど、そんな憧憬の目で見ていた自分にその人はこう言った
「君は君だ、私なんかに憧れないで自分自身になりなさい」
ある日、そう言われた

最初は意味がわからず、考えることもしなかった
自分には出来ないことを出来るあの人にただ憧れという呪いのような感情を抱くばかりであった
けど、その人が亡くなって初めて気がついた
「自分自身になりなさい」
あれは私に対する最後の応援の言葉であり、一つの祈りの言葉でもあったのだ
あの人が残した言葉の意味を、この時やっと気がついた

人は他人に成ることは決して出来ない
自分に出来ることは目の前の問題を片付けることしか出来ない
どんなに憧れてもその人はその人で、結局他人でしかない
憧れた声も、力も、体も、願いも、その人のモノだ
それに自分が持っているモノは自分という存在(セカイ)だけだ
この体で成して手に入れたモノは自分だけのモノだし、この想いも自分のモノだ
あの人のモノではない、自分自身のモノだ

だから、自分自身になってみせる
それがどんなに難しくて、遠くてもいつか叶えてみせる
それが、あの人の言った自分自身になるという事なのだろうと信じて

 

生きる事の意味を

何事も無く日常が過ぎ去っていく
誰にも気づかれず、穏やかに緩やかにただ過ぎ去ってゆく
そんな変わりの無い日常だったが、それは突然破られた

気が付いた時には真っ白なベッドに横たわっていた
死に瀕したためか、体はガタガタで頭の方も何も思い出せなかった

思い出すまでの日々をベッドで過ごしていると隣のベッドで苦しんでいる人がいた
毎日その身に受ける苦痛と絶望に耐え忍んでいた
その人の、せめて流れる涙を止めてあげたかった
その人と話して、絶望を希望に変えてあげたかった
その人が好きだった絵を描いて、冷え切った心を温めてあげたかった
いつしかその人との思い出が積み重なってお揃いのペンダントを片方ずつ分け合った

そんな日々であったが、運命という言葉は無情にも全てを奪い去っていった
思い出の証としてもらったペンダントがあの人の手から落ちたのだった
お互い長くない事は何となくだがわかってた
だから、せめてあの時だけ優しかった日々を忘れないためにも生きていかないと
それが、この身で出来ることだったから
だから手が動かなくても、足が動かなくても、体が動かなくても
あの日々が偽りのモノでなかったと信じ続けるためにも
あの人の分まで、生きてみせる
それが、この身で生きる意味だから

 

答え

ずっと答えを探してた
誰かが出した答えではなく、自分の答えというモノを探してた
どこを探しても見つからないし、その先にあるのは闇だけであった
手を伸ばしても届かない、歩いてみても辿り着けない
答えを探すという道のりは、どこまでも果てしなく続いている
そんな先の見えない旅のような人生を、人は歩んでいくのだろう

もしかしたら答えというモノは存在しないのかもしれない
また、一つではないのかもしれない
答えなんて人それぞれで、形あるものがあれば無いものだって存在する
だから、自分なりの答えを探す道のりを歩んでいかなければならない
他人から与えられた答えはただの模範解答であってその人の答えではないのだから

答えを見つけるにも時間がかかるだろう
もしかしたら答えは眼に見えないモノなのかもしれないから
探すには見えない闇の中で手探りで、出口の無い自分という存在(セカイ)の中をさまよって探すしかない
たとえそれが何年かかっても構わない
答えを見つけることが出来れば、きっと見せる世界もかわるはずだから
変わらないモノなんて無い、変わるからこそ答えも変わる
眼に見えるモノだけが答えでない
答えを探して歩んできた道のりも一つの答えでもあるのだから
さて、探そうか。自分なりの答えってやつを

 

果てしなく続く空へ〜AIR

果てしない空に憧れを抱いていた
どこまでも続く、蒼く澄んだ空
見上げれば何一つ同じ形のない雲が浮かんでいる
時には嵐のように、時には穏やかな日々を象徴するかのようにいつも変わり続けている
そんな空にも永遠があると信じたのはいつの日であったろうか

嬉しかった事があって空を見上げると、まるで祝福してくれているかのように見えた空
悲しかった事があった時には悲しみの涙を流しているように見えた空
いつも同じに見えていた空だったけど、人間のように泣いて笑っているようだった

人と同じように生きて、果てしない時をこの星と共に過ごしてきた空
手にしようとして手を伸ばしても届くことはない
近づこうとしても決して辿り着けない
けど、空はこの星と共にある
だから手に出来なくても、辿り着けなくてもいい
きっと空は、ここにあるのだから

 

せめて、この時だけでも

何も知らずに生きてきた
生まれてきた意味も知らず
その生き方に疑問を感じる事さえなかった
全く変わらない世界に飽き飽きして
けど変わっていくことも心なしか怖くて
何も出来ずに、ただ苦しむだけしか出来なかった
だけど、そんな生き方にも一つの変化が起きた

望んだ事が簡単に出来てしまう
あれだけ欲しかった存在が今一番近くにある
それが幸福なのだと、そう思っていた
だけど、それは僅かな時間だった
手にしたモノが砂のようにすり抜けていく
自らの手を見ても、残っているのはただの幻影
陽炎のように空(うつ)ろで、その存在が無かったかのように見えるだけ
欲しかったものが無くなってしまうその気持ちは悲しみよりも絶望に近かった

何も望まなければ、失うモノなんて無かった
恋焦がれた存在も、今はただの砂粒のような存在に変わってしまっている
それが怖くて、何も出来ないでいるこの時がとても情けなく思えた
けど、前に進む事で忘れられることが出来るのであれば歩くしかない

絶望しかなかったこの人生だけど、一つだけ願いを叶えて欲しい
せめて一瞬だけでもいい・・・
絶望よ、一欠片(ひとかけら)の希望に変わることを願いたい

 

一つの約束、一つの願い

月日が経つにつれてこの身も年を重ねていく
この手で成した事柄も、この足で歩んできた道も
全て移(うつ)ろい変わっていく
成した事柄も過去のモノとなってしまい
足跡も雨が降れば消えてしまう
残るモノは、この体だけとなってしまった

成した事柄も、足跡も、無かった事になってしまうこの世界・・・
だけど、今しか出来ない事だってあるはずだ
積み重ねる事で得られるモノだってある
今この手でやらなければならない事だってある
ただ一つの事柄を成す事で得られるものだって必ずあるはずだ

この身で出来る事は、大切な人を守り抜く事だけだ
その人が前に進む為に必要な道を切り開く事・・・
それが、たった一つだけどこの身に変えても出来る事だった
だから、何も心配しなくていい
その身に降りかかる全てのものから守ってみせる
それが遥か昔に約束した、一つの願い・・・
そして、これがこの手で贈れるたった一つの想い・・・
どうか、届く事は無くてもこの想いと願いが叶う夢が見られますように・・・

 

希望という道

世界全てが消え去ってしまえばいいと思ってた
自分の世界から一歩出てしまえば自ずとわかるだろう
あるのは差別と欺瞞、独りよがりのこじつけだけ
見えるのは絶望と憎悪、どうしようもない人という名の檻の中
変わらない、救いようの無い世界だったからこそ滅べばいいと、そう願っていた

けど、そんな世界でも光というモノは存在する
光あるところに闇もまたあるように、その存在にも救いの道がある
押し付けるだけの世界ではなく、分け与えることのできる世界
人はそれを理想論というけど、叶うかもしれないという希望がある

手に届かないのかもしれない、それは手につかめないかもしれないから
眼に見えないのかもしれない、それは形で無いかもしれないから
すぐ傍にあるのかもしれない、気づかなかっただけかもしれないから

形は無いかもしれないけど、希望というモノはどこかに存在する
それがあるかぎり、どこかに道はあるはずだ
ありえないなんて事はない、生きているかぎり歩く事ができるのだから
見えない道でも、きっとどこかに道はあるはずなのだから
希望という道は、まだ閉ざされていない
まだ見つけてもいない
だから、諦めるには早すぎる
人は諦めないかぎり、希望を失う事はないのだから

 

本当の「力」

何も出来なくて無力だった
自分の身も守れず、目の前の出来事をただ見ているだけしか出来なかった
自分に力があれば、どれ程よかっただろうか
自分に武器があれば、どれだけ多くの人を守れただろうか
今になっても、その悔恨は続いている

けど、目的もなく力も武器も手に入れたところでそれ自体には何の意味も無い
何故なら、「力」とは持つ人の心があって初めて意味を成すモノだからだ
ただ意味もなく振りかざす行為は力ではなく、ただの暴力という名の「暴走」に過ぎない
自らの欲にまかせてそれを当たり前のようにひけらかす行為は「欲望」の塊に過ぎない
多分、暴走でもなく欲望の塊でもない本当の「力」を見ることはきっと少ないだろう
人の心は弱いから、何かに縋(すが)らなければ生きてはいけないからだ

けど、無方向な「力」は人の心を確実に狂わせるだけだ
例えば何でも叶うという「力」は、どんなモノをも達成させてしまう代わりにその人の心を確実に蝕んでいく
「力」の本当の意味を知らなければ、それを使う者はいつか「力」自体に飲み込まれ目的を見失う
本当の「力」とは、一体何なのだろうか
わかっている事は傷つけるだけの「力」は本当の「力」足り得ず、また守る為だけのモノでもないということだけだ
いつか、本当の意味での「力」をこの目で見られることを願いたい

 

いつか終わる夢

人は誰しもが夢を見る
楽しかったあの頃にもう一度戻りたいという夢・・・
過ちを犯してしまい、後悔の末にやり直したいと願う夢・・・
人によって見る夢や理想は違うけれど、いつかは終わりを迎える
どんなに後悔や未練があっても、終わらない夢など存在しない
夢の中では渇望していた願いや理想も叶うように
醒めてしまえば、あったはずのモノの存在の大きさに初めて気づく
その繰り返しを、人は見ているのだろう

夢というモノは過去を振り返る事
過去を振り返る事で、未来へと歩き出す為の道標を見つめ直す行為
過去があるからこそ未来が存在し、未来があるからこそ今という瞬間が存在する
今を生きるために、歩いていく為に人は夢を見続ける
過去では叶う事の無かった理想を叶える為に・・・

 

以上です

他にも気が向いたら書きますので期待せず待っててください