さーて。大変なこと言われてるぞ、俺。

出会い頭に、突然
「私のご主人様(マスター)になってくださいっ」
ですかー。


いやー、確かに男の夢ですけどね。
こーんな可愛い女の子からそんなこと言われるの。

って、ちがうちがう。
そんなこと言うのならば、何かしらの理由があるはずだ。


いったいなんだろう。
俺の名前を知っているようだし。

(相沢祐一の手記より)




「マジカル☆ハンターゆういち 〜想い出はリリカルなのはと共に〜」
始まります。





第二話 「魔法青年、爆誕……。」









 「………はい?」

 青年の口から出たのは、とんでもなく間の抜けた返答だった。


 「だから、私のご主人様(マスター)になってくださいっ!」


 少女はなおも食い下がる。


 「あぁ。良いよ。………って、違う違う。何を言ってるんだ、君は。
  もっと、自分は大切にしなければ駄目だ。
  得体の知れない人間に、いきなり「マスターになってください」何て言う物じゃない。いいね?」


 早口で囃し立てる。
 それはまるで、自分の動揺を隠すかのように滑稽で。


 「だから、私のマスターになってくださいっ。
  ………それに、私はあなたのことをよぉーく、知ってますよ?」

 「………!?
  どういう意味だ」


 途端に青年の口調が鋭くなる。
 父親の職業柄、刺客に狙われることもたびたびあった彼は、常に神経過敏で。
 剣術や体術なども磨き、常に敵襲に備えてきた。

 眼前の少女から、敵意は感じられない。
 だが、こいつは俺を知っているといった。

 ……何者だ?



 彼の中に疑念が渦巻く。

 でも、それは仕方のない事。

 誰のせいでもなく。

 誰が悪いと言う訳でもなく。

 彼に居ついてしまった、悲しい習性。



 ……主に、彼の名誉のため、彼の父親の職業は伏せさせていただきます。


 「あ、御免なさい……。
  私のマスターになる人のことを少しでも知っておこうって、その、その……。
  ふぇっ………ふぇーんー………」


 あーあ。泣かしちゃった。


 さすがに少女を泣かしたことに罪悪感があるのか。

 彼は、少女に手を差し伸べる。


 「すまない。疑って悪かった。
  だが、君のことを良く知らないんだ。
  ……まずは、君の事を教えてくれないだろうか。
  それからでも、遅くないだろう?」


 一期一句、丁寧に話していく。

 それは、まるで子供に言い聞かせる母親のようで。

 それは、まるで自分に言い聞かせているようで。


 ひどく暖かく、そして滑稽でもあった。



 「はい。まず、私の名前はExtinction.
  長いので、ティンク、って呼んでください。
  まず、私は魔道生命体です。」


 「魔道、生命体………?
  判らないね。ティンクの世界では、魔法が存在するのか?」


 「はい。私の世界では魔法が存在していました。
  しかし、マスター。この世界でも、魔法が存在している可能性は高いと考えますが……?」


 「そうだったのか。って、まだマスターはやめてくれ。
  ………続きを、ティンク。」


 「はい。まず、私はある使命を帯びています。
  それは、カードと呼ばれる異形、ロストロギアを確保、封印することです。」


 「カードは後で説明してもらうとして。
  異形やロストロギアって何だ?」


 「異形とはその名の通り、人で無いもの、人に仇なす物の総称です。
  ロストロギアとは。
  

過去に滅んだ超高度文明から流出する、特に発達した技術や魔法の総称。
危険なものも多く、主に時空管理局が管理・保管している(時空管理局内に、遺失物管理班という専従の班がある(漫画版Epilogue))。
作中では"ジュエルシード"や"闇の書"がロストロギアである。
また、プレシアが住んでいた時の庭園の動力炉にも、ロストロギアが使用されていた。これはなのはによって停止させられたのだが、回収シーンを見ると小さな赤い宝石の形をしていた。それ1つであの巨大な時の庭園を動かしていたところからも、その秘めたエネルギーが莫大なことが判る。
漫画版Report5では、「古代遺産」という漢字が振られている。

  です。」


 「………時空管理局とか、作中とか、漫画版とか良くわからない単語もあったが。
  まぁ、置いておこう。続けてくれ。」


 「はい。私は、カードという異形、ロストロギアを確保、封印するための使命を帯びています。
  ですが、私一人ではそれはままならない。もしかしたら可能かもしれませんが、確立は高い方がいい。
  その考えの下に、私は魂の波長が合い、なおかつ魔力が最高クラス―無論、潜在能力ですが―の人を探しました。
  それが、ゆーいちさま、貴方だったというわけです。」


 「ふむ、俺は君に選ばれたと。そういうことか。
  ………面白そうだ。しかし、確保、封印とは具体的にどうやるんだ?」


 「基本的に確保・封印の作業は私がやります。
  ゆーいちさまは、カードの出す試練を乗り越えるか、純粋に力でカードをねじ伏せてください。」


 「試練?」


 「えぇ。カードと一言に言っても、色々なものがあります。
  人間のような知性や理性を持つもの。獣のように本能に純粋に従うもの。
  知恵比べが大好きなもの。単純な力比べを好むもの。」


 「ふっ。面白そうだな。
  いいだろう、俺は君のマスターとなる。
  ………とは言った物の、具体的にどうすればいいんだ?」


 「簡単です。私をおそばにおいてください。
  あと、この魔玉「セイバー」と契約してください。」


 「契約………って、どうやるんだ?」


 「魔玉を握って。私の後に続いて、詠唱をしてください。

  いきますよ?

  我、力を欲する。

  我、天からの豊穣を願う。」


 「我、力を欲する。

  我、天からの豊穣を願う。」


 「我は悪を断つ剣なり。

  剣よ、我が声に応えて、その真の姿を我の前に示せ。

  封印解除(レリーズ)!」


 「我は悪を断つ剣なり。

  剣よ、我が声に応えて、その真の姿を我の前に示せ。

  封印解除(レリーズ)!」










 光があふれる。


 今は、夜なのに。


 昼と見間違うかのような。


 それはまるで、夜に訪れた閃光。


 神々しき神の光臨。


 「これにて契約完了です。
  マスター、よろしくね?」


 「それが地の喋り方か、君。」



 その後、堂々と正面から連れ帰り、親にロリコン疑惑をかけられたのはまた別のお話。


あい、第二話。魔法青年、爆誕……。を、お送りいたしました。

いや、現在プロローグから第二話を徹夜ぶっ続けで書いてきましたが、そろそろ疲れました。
じゃあ、寝ましょっ。

ちなみに。時系列のお話。
リリなのはA's終了直後。Kanonは本編開始前のビフォーです。

じゃあ、いつもどおり。
感想その他応援メッセージは作家の励みになります。どしどし!送ってくださいね。

では、みなさま。次回まで、ごきげんよう。(マリみて風に)

では、JGJ様。
コメントの方宜しくー。



誘拐は犯罪、犯罪ですよー(違

今回言えることはこれだけです。(ぇ
でもこれだけだとさすがに寂しいので他にも。
これからリリカルなのはとクロスしていけばロリコン疑惑が確信に変わる日もそう遠くはないでしょうw

それでは、次回も期待しております。