ヒュン!
ヒュン!
ザクッ!
夜の闇を切り裂くような空気の音と、何か肉を切るような音がする。
「痛いっ!………くそっ、速過ぎるぞー。あいつ。」
「仕方が無いですよ。SPEEDのカードですからね……。」
夜の静寂に響く、青年と少女の声。
GRWWWWWWWWWWWW..........................!
闇を切り裂く狼の咆哮。
彼の者は雄々く気高く。
まさしく、銀狼と呼ぶのがふさわしい出で立ち。
その咆哮は大地を震わせ。
その牙は鉄をも貫き。
その爪は風を切り裂く。
刹那。青年が動く。
その動きはまるで蝶のようで。
――――――光の刃が、獣を捉える。
その攻撃は、まるで蜂のようで。
――――――宝玉から、光があふれる。
その姿は、龍のように気高い。
少女が動く。
――――――宝玉の光が、力を増す。
「ロストロギア。異形。カード。その気高き物よ。
我の言の葉を聞き、服従の意を示せ。
光の巫女の名の下に、命ず。
我が名は、Extinction.
矛盾をはらむ光の巫女。
――――――集えっ!気高き光!今こそ封印のときだ!」
――――――少女が、言の葉を紡ぐ。
呼応して、光が集まる。
まるで、それはオーロラのよう。
幻想的な雰囲気を作り出し。
その場は静寂に満ちていく。
――――――光が、収まる。
光が消えていく。
それは、全てが終わったと錯覚させるような。
一瞬で、悠久のような。
矛盾を孕んだ、光景だった。
………はっ。
――――――誰かが息を呑む声がする。
「やったよ、ゆーいちっ♪No.17、SPEED手に入ったよっ。ほらっ、ほらっ♪」
「キミねぇ。あの幻想的かつ緊迫した雰囲気を一発でぶち壊さないでよ。」
はしゃぐ少女の声と、それに脱力する青年の声。
見ていてほほえましい。
それはまるで、仲のいい兄妹のよで。
それはまるで、ただのバカップルのようで。
それはまるで、長年を共にしてきたパートナーのようで。
そんな矛盾を孕んだ二人。
でも、それは素敵な関係かもしれない。
とても素敵な。
絆なのかも。
だが彼らは知っているのだろうか。
後に待ち受ける、過酷な運命を。
でも、こんな素敵な二人なら。
きっと乗り越えられる気がする。
そう、思わせてくれる二人なのでした。
マジカル☆ハンターゆういち 〜想い出はリリカルなのはと共に〜
始まります。
と、言うわけで、始まりました。新連載。
JGJ殿のご厚意で置いて頂けることとなりました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
魔法少女リリカルなのは+Kanon(出演予定は祐一だけ)でお送りいたします。
名前こそ、「マジカル☆ハンターゆういち 〜想い出はリリカルなのはと共に〜」なんてふざけてますが。
8割シリアス、2割は脱力系ほのぼのギャグ、ほのコメ、ラブコメで行きたいと思います。
ご了承ください。私は純粋な爆笑系ギャグ書くの苦手なんです。正直。
では、皆様。感想その他応援メッセージなどいただけると励みになりますんで。
恥ずかしがらずに掲示板やメール送ってください。
じゃ、次の話まで、ごきげんよう。
JGJさん、パース!