「祐一さんの、うわきものぉぉぉぉっ!!」
なのはちゃんが杖に思いっきり魔力を充填している。
それはたった一つの誤解だった。
「最低だよ、祐一」
「私も今回は堪忍袋きれてしもた……痛くせぇへんから、安心してな」
『偶然』若い女の人に道を聞かれて、
『偶然』案内した場所がホテルの隣の雑ビルで、
『偶然』ホテルの前で頭を下げられて、
『偶然』お礼にお茶でもどうぞと腕を引っ張られているところを、
『偶然』近くを通りかかった三人に見られただけなんだ。
……いやぁ、偶然って怖いね。
ちなみに女の人は既にこの場にはいないが、なのはちゃんが探索用の魔力スフィアを飛ばしていたから、近い内に何らかの制裁(当人談)が来るんだろうなと思う。具体的には桃色の光線?
と、今はそんなことを悠長に考えている余裕は無い。
『スターライト――』
『雷光一閃――』
『闇に沈め――』
どうやら完全に頭に血が上っているらしく、各々の最強技の構えを取っている。
あ、これは死んだかもわからんね。
すまんあゆ。今からそっちへ行くからな……
『祐一君、酷いよっ! ボクはまだ死んでないよっ!』
そんなどこからかやってきた電波を最後に俺の意識はブラックアウトした。
気がついたら自分の後頭部が見えていたようなお話
by.JGJ
「知らない天井だ」
目を覚ますと、俺はベッドに寝かされていた。
さっきまで屋外にいたはずなのだが、誰かが気絶した俺を助けてくれたのだろうか?
ぼやけた視力が戻ってきたので改めて天井を見る。別に染みを数えるわけじゃなく、何か違和感を感じたからだ。
この世界には珍しく、天井は石で作られてあった。
これが違和感の正体か。俺達の元々いた世界の一部の国じゃ珍しいことではないが、今いる世界は元いた世界よりも技術力は遥かに高い。
その為か都市部には石製の家というものが少なく、俺の記憶が確かならあの周辺にも木製の建物はなかった。
まるで目覚めた世界を間違えたような、変な違和感がこびり付いて離れない。
「気がついたんだね」
考えにふけっていると、不意に横から声をかけられる。
「……フェイトちゃん?!」
俺が首だけその方へ向けると、小さい頃のフェイトちゃんにそっくりな金髪の少女が、水差しを持って立っていた。
「フェイト……? 違うよ、私はアリシアだよ」
フェイトちゃんの声を少し幼く明るくした感じの声で少女、アリシアちゃんは訂正しつつ自己紹介してくれた。
ま、まあ、そうだよな。タイムマシンじゃあるまいし、小さい頃のフェイトちゃんがこの世界にいるわけがない。
「ごめんな。人違いだったみたいだ」
「気にしないよ。でももしかしてフェイトって、フェイト・テスタロッサって名前?」
「へ?」
予想外の人物から予想外の言葉が出てきて呆気に取られる。
どうして、アリシアちゃんがフェイトちゃんの昔の名前を知っているんだ?
「どうしてって顔してるけど簡単だよ。だって私、フェイトのお姉ちゃんだもん」
「はえ?」
にこっと笑って答えてくれるアリシアちゃん。
お姉ちゃんってことはフェイトちゃんと姉妹ってことか。
小さい頃のフェイトちゃんと顔も声もそっくりだし……双子か?
でもそうだとすると何故この娘は小さいままなのだろう?
それに世界の違和感もまだ完結したわけじゃない。
アリシアちゃんとフェイトちゃんが双子だという関係がわかったところで、現状は一歩も進んでいなかった。
「アリシア、お昼の準備が――あ、起きたんですね」
続いて入ってきたのは灰色がかった茶色のショートに帽子を被った女の人だった。
「リニスです。この家のお世話とアリシアの家庭教師をしています」
「リニス、この人、フェイトのこと知ってたの」
「フェイトのことを?! それは本当ですか? ……えっと」
そういえば名乗っていなかった。
俺は血相を変えて、結構な力で胸倉を掴んでいるリニスさんの手を優しく解いてから自己紹介することにする。
「俺は相沢祐一。呼び方はご主人様でもお兄ちゃんでも好きに呼んでくれ」
「わかった、お兄ちゃん」
「ぐふぅ!」
アリシアちゃんはそう言うと、穢れを知らない目でこちらを見つめてくる。
や、やばい……まさか本当に呼んでくるとは予想外だった。
それに破壊力が高すぎる。ロリコンじゃなくてもそっちの道に目覚めてしまいそうだ。
これが天然だというのなら、恐ろしい世の中になったもんだと思う。
「フェイトちゃんとは同僚って所かな。同じ職場で働いているんだ」
「ふーん、あ、お兄ちゃんもご飯食べるよね?」
アリシアちゃんの問いに俺の腹が答えるようにぐぅと鳴いた。
何時間寝ていたのかはわからないが、お昼を食べていなかったし当たり前だろう。
俺は遠慮気味にリニスさんの方を見る。
リニスさんは俺と目が合うと微笑んで首を縦に振った。
「それじゃあ、ご馳走になろうかな」
俺が肯くと、花火が点いたかのようにアリシアちゃんが喜んだ。
イマイチ状況が飲み込めないが、腹が空いていてはいい判断も出来ない。
それに現状なら、一番情報を得やすいのはこの二人からだろう。
感じた違和感は食事中にでも聞いてみればいい。
俺はそう考え、いつの間にか俺の腕を引っ張って案内しようとしているアリシアと一緒に食堂へと向かうことにした。
「あら、起きたのね。あなたの分の食事も用意してきましょう」
食卓へやってくると、黒っぽい紫色のウェーブがかった髪の妙齢の女性が食事を机に並べているところだった。
「母様、お兄ちゃんね。フェイトの知り合いなんだって!」
俺を椅子に座らせるとアリシアちゃんは女性の元に向かい、そう口にした。
母様ってことは、アリシアちゃんの姉妹(?)であるフェイトちゃんの母親ということなのだろうか。
俺が考えにふけっていると向こうから話しかけてきてくれた。
「あの子と同じ職場で働いているんだそうね」
「あ、はい、相沢祐一と言います」
女性は俺の顔を真剣な表情で覗き込むと、ふっと表情を和らげた。
「いい瞳ね。あの子にはもったいないくらい」
……嫌われてないってことでいいのだろうか?
「それで聞きたいことが――」
「わかっているわ。話は食事をしながらにしましょう」
女の人は目の前の料理に目を爛々と輝かせているアリシアちゃんに視線を移す。
たしかに話が始まったら長くなってしまって食事は後回しになってしまうかもしれない。
俺は頷くと目の前にある食事に取り掛かることにする。
「それでこの世界は一体? たしかにフェイトちゃんを知っていますが、姉のアリシアちゃんよりも明らかに歳をとってる」
おいしい食事をつまみながら俺はプレシアさん(先程自己紹介してもらった)に尋ねる。
「疑問はもっとも。でもアリシアは嘘をついていないわ。
だって死人は歳をとらないでしょう?」
つまりアリシアちゃんは既に死んでしまった人だから歳を取っていないということか。
なるほど、それなら合点が――
……what?
「あの、一つ確認しても?」
「いいわ」
「ココ、モシカシテ、テンゴクディスカ?」
思わず片言になってしまったが、意味は十分通じたはずだ。
「違うわ」
ひょ? もしかして聞き間違い――
「ここは死者の世界。天国や地獄なんて概念は向こうの世界の人が勝手に定義したものだもの」
「のおおおおおおっ?!」
なんてこったい。死者の世界とは。
本当にあゆと同じ世界に来てしまったのか。
『だからボクは死んでないよ!』
うるさいぞ、あゆあゆ。あゆあゆのくせに一人前に電波なんて飛ばすな。
『うぐぅ、あゆあゆじゃないもん』
「現実逃避は終わったかしら?」
「お兄ちゃんも私達と同じだね」
「これから末永くよろしくお願いします」
声にはっとして現実に戻る。
まあ、現実というか、死んじゃったみたいなんだけれども。
「あなたはここの近くで倒れていたんです。
あのような倒れ方だと大抵はロクな死に方をしていないのですが、事情を聞かせてもらってもいいですか?」
リニスさんが言うことに反論も出来ない。
誤解で死亡だなんて本当にロクでもない死に方だからなぁ……
「まあ、深くは尋ねないわ。浅すぎず、深すぎずが人付き合いのコツだから」
「母様、お話終わった?」
「ええ、終わったわ」
話に飽きはじめていたのかアリシアちゃんが退屈な表情を隠さずにプレシアさんに問うと、プレシアさんはこれで話すことは何もないと言わんばかりに即答で答える。。
いや、俺の方は終わってないんだけど……
「それじゃお兄ちゃん、遊ぼ!」
途端に嬉しそうな顔になって俺の下へとことこと歩いてくるアリシアちゃん。
「アリシア、今日はこれからお勉強です。
昨日も看病で中止したのですから、今日こそはやりますよ」
「うぅ、リニスのケチ」
「ダメです。アリシア、勉強しないと祐一に嫌われてしまいますよ」
「うう……」
あからさまに肩を落としてがっくりしているアリシアちゃん。
うむ、どうにかしてあげたいけれど、勉強は重要だからな。
死んでからも重要なのかは甚だ疑問ではあるが。
「リニス、アリシアも看病を頑張ったことだし、今日くらいは大目にみてあげましょう?」
「でも……」
「それにアリシアがこんなに懐くなんて珍しいことだし」
「うん! お兄ちゃんのこと大好きだよ」
「……わかりました」
全身から好き好きオーラを出しながら俺に抱き付いてくる。
それを微笑ましく見るプレシアさんと、ふぅとため息をつきつつも優しい眼差しで見るリニスさん。
それは仲のいい家族の光景だった。もしここにいる皆が生きていたらフェイトちゃんもこの輪に入ることができたのだろうか?
「ですが遊ぶ前にちゃんとお部屋の掃除をしておきましょう。
最近は看病ばかりで全く他のことをしていませんでしたから。それが条件です」
「うん、わかった。お兄ちゃん、少し待っててね」
リニスさんに連れられ食卓から離れるアリシアちゃん。
完全に姿が消えたところでふぅと息を大きく吐く。
ようやくこれで本題を話せる。
「それで元の世界に帰る方法はあるんですか?」
俺は残っていたプレシアさんに尋ねる。
アリシアちゃんの好意は嬉しいけど、やっぱり戻りたい。
やり残したこともあるし、皆が悲しむ姿は見たくない。
「そう、残念ね」
プレシアさんは本当に残念そうな声で答える。
「あなたはまだ正式な死者というわけじゃないわ。肉体はまだ元の世界に存在する?」
あの娘達の魔法は痛いが、殺傷能力はないはずだ。
となれば吹っ飛んだ勢いでどこかにぶつかった時に当たり所が悪かったのだ。
肉体は消滅していない以上、まだ存在していると考えられるだろう。
俺は肉体はまだ残っているという意味で首を縦に振る。
「それなら簡単。書類にサインをして認可が下りればそれでいいわ」
「その書類って今ここには?」
「あるわ、今持ってきましょう」
そう言って、プレシアさんは席を立つ。
優しい人に出会えてよかった。これなら無事に元の世界に戻ることが出来るだろう。
そう、俺は安心しきっていた。
だから気付かなかった。
「私はアリシアの幸せのためならなんでもするわ。
あなたにはこの世界に留まってもらうわ……相沢祐一君」
そんな思惑が進んでいたなんて。
「祐一君、この書類なんだけど……」
数分後、プレシアは一枚の書類を持って再び食卓に戻ってきた。
その書類は祐一に話していた戻る為の許可書類ではなく、この世界への永住を承認する書類である。
プレシアはこう考えていた。
祐一に戻る為には許可の書類が必要と吹き込めば、祐一はその書類を求めてくるだろう。
そこにこの書類を渡す。
幸か不幸かこの世界のことを何も知らない祐一に信頼されているプレシアが説明をしてやれば、祐一は書類にサインするだろう。
そうすれば祐一は永遠にこの世界の住人。つまりプレシアやアリシア、リニスと共にずっと過ごすことになる。
書類の件で責められたら間違えてしまったとでも言っておけばいいだろう。それも一つの属性だ。
あとは誠意を持って『事故でこの世界に永遠に閉じ込められた』祐一を慰めてあげればいい。
「ふ、ふふっ……」
プレシアは暗く笑う。
女ばかりの所帯にやってきた男だ。これで色々と仕事も楽になる。
アリシアも懐いているし、お父さん代わりとなってもらうのもいい。
そうなった時は『責任を取って』自分が妻になればいいだろう。
この世界で出来るかはわからないが、子供だって欲しい。
フェイトも今では我が娘だと思っているが、やはりクローンではない本物の娘も欲しいものだ。
そうなったらやはり自分が頑張るしかないのだろう。
これから始まる薔薇色の家族生活に胸を若干弾ませながら、食卓の方を見る。
が――
「……?!」
食卓に祐一の姿はなく、机には一枚のメモが置かれてあった。
プレシアはそれを読むと、くしゃりと力強く握りつぶし、床に叩き付けた。
予定外の出来事。プレシアは顔を歪ませると、急いで広域捜索魔法を展開する。
『祐一と一緒にこの家を出ます。
幸せになりますので探さないで下さい
リニス』
叩き付けられたメモにはこう書かれてあった。
「ふーむ」
「どうかしましたか?」
「いや、なんで俺はこんなところにいるんだろうなぁ、と」
プレシアさんが席を立った後、すぐにやってきたリニスさんに
「プレシアは祐一を騙してこの世界に永住させる気なのです」
と俺にこっそりと教えてもらい、何が何でも帰りたい俺はリニスさんの手引きで家を出て、この空き家に暫く身を隠すことになったわけなのだが。
「それは先程も言ったでしょう。プレシアの魔の手から逃れる為です」
「偽物の書類を書かせて、俺をここに永住させようっていう作戦のことだろう?」
「そうです。わかっているじゃないですか」
「いや、そうなんだけども、ほら、書類を書かないって手段も……」
俺が出来る限りの穏便な手段を提示すると、リニスは呆れた顔でため息をついた。
なんだ、俺、バカなことでも言ったのか?
「プレシアは生きていた頃は凄い魔導師でした。
祐一が断ったらそれこそ魔法に訴えかけてでも書類にサインをさせると思います」
「そ、そんなこと、あの優しそうなプレシアさんが……」
「人は見かけによりません。プレシアはアリシアの為ならなんでもするのですから」
リニスに言われ、何も言い返せない。
会って数時間も経っていない人の全てを把握することなんて出来ないし、リニスはずっとプレシア達と過ごしてきたのだ。説得力が違う。
「でもそれじゃどうするんだよ。その書類ってやつがないと帰ることは出来ないんだろう?」
「ご安心を、今は無理ですが必ず祐一を元の世界に返してみせます。
私も付き合いますから、一緒に元の世界に帰れるように考えましょう」
へ?
「リニスもここに一緒に住むのか?」
「……?」
リニスさん、何をバカなことをって顔でこちらを見ないで下さい。
なんですか、間違っているのは俺の方なんですか?
「祐一がここに住んで無事に生活できるとは思えません」
「……」
「料理は? この世界を知ることは? 帰る手段は?」
「うぐぅ」
負けた。確かに俺がここに一人で残ったら一週間くらいで餓死してそうだ。
いや、もう死んではいるんだけどな。
「というわけです。死なれても夢見が悪いですから、私が当分の間は面倒を見ます。
あ、死体は大丈夫ですよ。この世界と向こうの世界では時間の流れが違いますから」
それは精神と○の部屋みたいなものか。
まぁ、世界が根本的に違うんだし、それは納得できる。
「も、もし戻ることが出来なくても私がずっと傍にいてあげます。
祐一に寂しい思いはさせません」
「ありがとうな。見ず知らずの俺なんかに優しくしてもらって」
色々と世話を焼いてもらっているし、ここに連れて来てくれたのもリニスさんだ。
本当に頭が上がらない。
「本当にありがとうな、リニスさん。お礼は必ずするよ」
「そ、そうですか? それなら今貰ってもいいですか……?」
「ん、別にいいぞ。俺にできることなら何でも言ってくれ」
「そ、それじゃあ、ほっぺに――」
「母様、お兄ちゃんとリニスを見つけたよ!」
「?!」
リニスさんの言葉を遮って空き家の扉が開く。
扉の前に立っていたのはアリシアちゃんとプレシアさんだった。
二人とも俺の方には眼もくれず、じっとリニスさんの方を睨みつけていた。
「リニス、使い魔のくせに小賢しい真似をするのね」
「ぷ、プレシアにアリシア……?
ど、どうしてここが?! わからないように潜伏用の結界も張っておいたのに」
「リニスの魔法式は嫌って言うほど教え込まされたもん。
そんな結界、張ってないようなものだよ!」
「そういうことらしいわ」
聞けば、プレシアさんが手紙を見た後すぐに捜索魔法を展開しても見つからなかったのに、掃除が終わった後にやってきたアリシアちゃんは一発で見つけたのだそうだ。
「くっ、普段のお勉強もこれくらいちゃんとやってくれれば苦労はしないのですが」
「さて、リニス。何か言うことはあるかしら?」
「ま、待ってくれ! プレシアさん、アリシアちゃん」
「なぁに? お兄ちゃん」
アリシアちゃんがこちらを向く。
リニスさんに向けていた顔が急に溢れんばかりの笑顔に変わる。
その変貌の差は恐怖しか感じないのだが。
「リニスさんは嘘の書類で俺をここに縛り付けるって言っていた。
それは本当なのか……?」
「……」
「……」
「…………嘘だよ?」
「そんなに間を空けておいて、信じられるかああああああっ!!」
リニスさんが言っていたことは嘘じゃなかったのか。
危うく騙されるところだった。
「ええい、こうなったら実力行使ね。アリシア、『私の』祐一君を捕獲するわ」
「うん、リニス、『私の』お兄ちゃんを捕まえてくれたら、今回の件はなかったことにしてあげるよ?」
無言で俺の背後に回って腕に手を回すリニスさん。
もがいても全然拘束が緩まない。
つ、捕まった?!
「……すみません。私との薔薇色の日常の為に捕まってください」
「り、リニスさん?!」
「よくやったわ、リニス。さあ、この書類にサインを……」
笑顔でプレシアさんが近づいてくる。手には一枚の書類。
なんとなくわかる。あれにサインをしたら二度と向こうの世界に帰れない気がする。
「さあ……!」
「……た」
「さあ……!」
「……た、たす」
――助けてくれええええぇええ!!
「――っ?! はぁっ、はぁっ……」
気が付くと俺は河川敷の芝生の上に寝転がっていた。
もしかして、夢……?
そ、そうだよな。俺が死者の世界に行って、危うく永住させられそうになったなんて笑い話にもならないよな。
よし、今のはただの夢だ。そうとわかったらそろそろ起きなければ。
こっそりサボってるのがバレてしまう。
「すみませーん、あの道をお尋ねしたいんですけどー」
……まさかな。
あとがき
というわけで無茶振り祭り第一弾。
リクエスト内容『祐一が臨死体験でアリシアとかプレシアとかと出会うやつ』でお送りしました。
久々に無茶振りらしいものが書けた気がします。勿論超展開という意味で。
いやー、夢オチって便利ですね。使い続けるとダメ人間になりますけど。
ちなみに祐一はフェイトの過去については全く知らないという設定で。
2008年4月22日作成