――某組織によるある日のY.A.氏の行動監視……もとい、観察記録――

 

 

 

「ふぁ……あー……眠い」

 

昨日は遅くまで書類仕事だったからなぁ……。
まぁ、なのはちゃん達が手伝ってくれたからそれでも早く終わった方なんだが。
……自業自得か。今日休むために終わらせたんだし。
と言っても、別に何か目的があって休んだわけじゃない。
ただ単に最近オーバーワーク気味だったから、皆に休めって言われたからなんだが……。

 

「けど、なのはちゃん達は残念だったなぁ」

 

本来ならなのはちゃんとフェイトちゃん、
それとフォワードメンバーも一緒に休日になる予定だったんだが、
急に任務が入ったらしいのだ。
何でも、比較的近くにある次元世界でロストロギア級の魔力反応があったとか。
俺も行こうかと言ったんだが、

 

『せめて祐一さんだけでも休んでください』

『うん。こっちは、私達だけで大丈夫だから』

『う〜、アイス〜』

『いい加減諦めなさい! ……相沢さんは、休日を楽しんできてください』

『そうですよ。祐一さん、最近働きすぎですし……』

『私達の分も、しっかり休養してください』

 

と皆に言われたので、お言葉に甘えてこうしてのんびりと休日を過ごしているのだ。
ただ、任務に赴く皆(特になのはちゃんとフェイトちゃん)が妙に殺気立ってたのが気になるが……
そんなに休みたかったのか?
何か小声で「はやての陰謀……」とか「頭冷やそう……」とか聞こえたんだが……。
…………気のせいってことにしとくか。うん、それがいいな。

 

「さて……どこに行くかな」

 

考えてみると、最近街を歩くことって無かったなぁ。
最後に仕事以外で街に出たのっていつだっけか…………。

 

「ま、適当にぶらついてみるか。何か新しい発見とかあるかもしれないし」

 

そう考えて歩き出そうとした瞬間。

 

「だったら私達と一緒に過ごそうよ。に・い・や♪」

「へ?」

 

めくるめく地中水泳の旅へと出ることになった。ってちょっと待て!!

 

「……どういうつもりだ、セイン?!」

「目的地が無かったんでしょ? だったら私達の家(※アジト)でいいじゃない」

「いやいやそういう問題じゃないだろ!?」

「?」

 

何その不思議そうな顔!?

 

「俺は管理局の人間! お前はスカリエッティの仲間!」

「だから?」

「いや、だから、って言われてもな……」

「私は私、兄やは兄や。それ以外の事が関係ある?」

「いや、それは確かにそうなんだが……」

「それとも……」

 

するとセインは瞳に涙を浮かべ、上目使いにこちらを見てきて……。

 

「……私と一緒にいるの……嫌?」

 

……これではっきり「No」と言える男がいるなら見てみたい。無理だから。
しかし、状況に流されるだけではダメだ。
ここはどうにか逃げなければ……。

 

「いや、しかしだな……」

「……ダメ、かな……」

「うぅ……」

「…………」

 

くそ、良心の呵責が……!

 

「……なぁ〜んて、ね」

「……は?」

「ご苦労様〜、セインちゃん」

「……クアットロ!?」

「はぁい、貴方の愛しいクアットロですよ〜、お・に・い・さ・ま」

 

しまった、さっきのは芝居か! くっ、ここから一人で逃げるのは……流石にきついな……。

 

「安心してくれ、兄」

「……チンクか?」

「今日が終われば、ちゃんと家に帰す」

「…………」

「……信用、できないか?」

「……いや」

 

敵対はしているが……こいつが嘘をつかない奴だってことはよく分かってる。
……腹をくくるか。

 

「ふぅ……まぁ、ここまで連れてこられたら仕方ないよな」

「そうそう、何事も諦めが肝心だよ」

「連れてきた張本人が言うな」

「あはははは」

「笑い事じゃないっつーの」

 

はぁ……鬼が出るか蛇が出るか……。

 

 

 

――対象の捕獲に成功――

 

 

 

「やぁ、ようこそ相沢君」

「黙れ元凶。俺を連れてきてどうするつもりだ」

「冷たいねぇ。将来の義父に向かって」

「誰が義父だ誰が!! 俺はお前の養子になんかならないぞ」

「それも魅力的ではあるけどねぇ。別に養子に入ってもらわなくても構わないんだが……」

「は? それ以外にあるのか?」

「……いや、なんでもないよ」

「?」

 

訳が分からん。何か呟いてるな……「相変わらず鈍い」とか「彼女達も苦労してる」とか……。

 

「なぁ、あいつは一体何を言ってるんだ?」

「そ、それは……」

「あはは……」

「もう、お兄様ったら相変わらずなんですからぁ」

「いや、だから訳が分からないんだが……」

 

はぁ……まぁいい。

 

「で、何の用なんだスカリエッティ」

「まぁ待ちたまえ。私の娘達がもうすぐ帰ってくるのでね」

「ん? 皆出かけてるのか?」

「あぁ、少し用事があってね。何、別に犯罪活動ではないさ」

「それならまぁいいが……いや、本当はよくないけど」

「ふむ……やはり君は興味深い。我々が管理局に敵対する存在だと理解しているうえで
 そのような反応を示す。まったくもって興味深いよ」

 

こいつに興味を持たれてもなぁ……身の危険しか感じられん。

 

「まぁまぁいいじゃないですか、お兄様。細かいことは気にしだらダメですわよん♪」

「……まぁいいけど。で、他の奴らはまだか?」

 

無理矢理連れてこられた上に待たされるって……まぁ、慣れてるから別にいいんだが。
……こんなことに慣れたくないよなぁ……。

 

「まだ少し時間がかかるようですので、もう少しお待ちください、兄君様」

「ん? あぁ、ウーノか。姿が見えないからどうしたのかと思った」

「あら、心配してくださったのですか?」

「いや、お前っていつもスカリエッティの側にいるからさ」

「……そうですか」

 

何だ? 何故かウーノが少し落ち込んだような気が……別に変なこと言ってないよな?

 

「お兄様ったら、本当に鈍感よねぇ……」

「そこが兄の良い所でもあるんだが……」

「うーん……まぁ、そのおかげでまだ誰ともくっ付いてないんだしねー」

 

あっちの三人もなんかぶつぶつ言ってるし……大丈夫か? こいつら。

 

「ただいま〜っす――――あぁーっ!? 祐兄ぃっす!!」

「ん? この喋り方はウェンディ――――っておいっ!! いきなり抱きつくな!!」

「えー、いいじゃないっすか〜。久しぶりに会ったんすよ?」

「久しぶりだろうが何だろうがいきなり飛び掛るな! 危ないだろうか!!」

 

まったく…………何か、昔も似たようなことがあったなぁ…………。

 

あぁ、そうだ。あゆと同じだ。あいつも俺を見るたびにいつも飛び掛って――――

 

「って痛たたたたたたっ!?」

「む〜、今他の女の人のこと考えてたっすね?」

「何で分かった!?」

「顔に書いてたっす」

 

……そんなに分かりやすいのか、俺?

 

「ウェンディ! あたしを置いて先に行くってどういう――――兄貴!!」

「おっす、ノーヴェ。久しぶり――――」

「兄貴――――――覚悟っ!!」

「何故に!?」

 

何でいきなり攻撃されてるんだ!?
くっ、とりあえず回避を、って…………。

 

「ウェンディ、いい加減離れろ!!」

「いやっす。祐兄ぃ分補給中っす」

「何補給してるんだよ!? ってそんな場合じゃ――――」

「――――っ! デレデレしやがってええぇぇぇっっ!!」

 

っ!? あの馬鹿、ウェンディがいるっつーのに……!!
せめてウェンディだけでも……っ!
そう考えると同時に俺はウェンディを庇い、来るであろう衝撃に耐えるため防御姿勢を取る。

 

「――――そこまでだ、ノーヴェ」

「トーレ姉っ!?」

「……トーレ?」

「ご無事ですか、兄上様」

「セッテ?」

 

ノーヴェの拳が俺に当たるまで後数十センチというところで、
トーレとセッテがノーヴェの攻撃を受け止めていた。
いつの間に…………いや、それよりも。

 

「た、助かった〜……」

「お兄様ご無事〜?」

「すまない兄、助けに入れなかった」

「あー、いや、別にいいって」

 

なんせ突然だったからな……むしろトーレとセッテが凄いのか。

 

「いや〜、大変っすね祐兄ぃ」

「お前が離れてくれればここまで焦る必要も無かったんだけどな」

 

ったく、こいつは……。

 

「……何故兄上を攻撃した?」

「トーレ姉には関係無いだろっ!」

「そういうわけにもいきません。一歩間違えれば兄上様が怪我をしていたのですよ?」

「っ……あの程度で、兄貴がやられるもんか……」

 

いや、評価してくれてるのは分かるんだが……だからと言って攻撃してくるのはどうかと思うぞ。
万が一ってこともあるし。

 

「大方、長い間会えなかった鬱憤とウェンディちゃんに抱きつかれて
 鼻の下伸ばしてたことに対する嫉妬ってとこかしらん?」

「んなっ……!? ち、違ぇよっ!!」

「嘘はよくないっすよノーヴェ」

「お前は黙ってろ!!」

 

あー、それはつまり…………寂しくて拗ねてた、ってことか?
いや、だけど敵同士だしなぁ……それはないか。うーん…………分からん。
まぁ、それはともかく。

 

「その辺でいいんじゃないか? 結果的に俺は無事だったんだから」

「しかし……」

「だけどな、ノーヴェ。下手したらウェンディに当たってたかもしれないんだ。それは分かるな?」

「う……」

「何か言うことがあるだろ? ウェンディに」

「…………悪かった」

「あはは、気にしてないっすよ。あたしとノーヴェの仲じゃないっすか」

 

よし、一件落着。

 

「これでいいだろ?」

「……兄上がそう仰るなら」

「兄やはホント女の子に甘いね〜」

「何でだよ。……姉妹で確執残すなんて嫌だろ」

「兄上様……」

 

う……自分でやっといてなんだが、結構恥ずかしいことしてる?
セッテとかチンクが何か「流石です」って感じで見てるんだが……。

 

「ははは、相沢君は天然女たらしだね――――うごぁっ!?」

「やかましい、このマッドドクター」

 

誰が天然女たらしだ。
そりゃ確かに、いろんな人に「鈍い」とか「女心が分かってない」とか言われるが……。
天然でもなけりゃ女たらしでもない!

 

「これで後は……ドゥーエ、オットー、ディエチ、ディードの4人ですね」

「ドゥーエ? 確か長期任務に就いてるとかって娘か?」

「はい。丁度そちらも一段落したようなので、一度ボディのメンテナンスも兼ねて」

「そうか」

 

会うのは初めてだが、どんな娘なんだろうか?

 

「私の教育担当をなさっていたのがドゥーエお姉様なんですのよ、お兄様」

「クアットロの?」

 

ってことは性格は……いやいや、会ってもないのに決め付けるのはよくないよな!
……とんでもなく個性が強いのに変わりはないだろうが。

 

「ま、会えば分かる、か」

「? 何か言ったっすか?」

「いや、何も。で、その4人はあとどれくらいで?」

 

まだ日は高いが、あんまり遅いと皆心配するだろうし。
……今日中に帰れるんだよな? チンクもそう言ってたよな?
…………なんか段々不安になってきた。

 

「おや? オットー、ディエチ、ディードの3人が帰ってきたみたいだねぇ」

 

噂をすれば何とやら、か。

 

「ただいま戻りました」

「……あれ?」

「お兄ちゃん?」

 

スカリエッティの言葉と同時に3人が入ってきた。
しかし、この3人はあんまり表情に変化が無いなぁ。
いや、俺がいることに驚いてるのは分かるけど……パッと見じゃいつもと変わらなく見える。

 

「お久しぶりです、祐兄さん」

「久しぶりだな、ディード」

「驚いた。いつこっちに来たの?」

「オットーも久しぶり。1時間ほど前に拉致られた」

「……災難だったね、お兄ちゃん」

「分かってくれるか、ディエチ……」

 

この3人は良い娘だなぁ……他の奴らもほんの少しでいいから見習ってほしい。
いや、別に他の皆がどうってわけじゃないが……こう、もう少し気遣いというものを……。

 

「くぅ……祐兄ぃのディード達に対する好感度が上がってるっす!」

「うーん……やっぱり物静かな女の子の方がいいのかな? 男の人って」

「……くだらん。私は兄上をお守りすることができればそれでいい」

「不機嫌そうな顔して言っても説得力ありませんわよ、トーレ姉様?」

「…………けっ」

「そう拗ねるな、ノーヴェ」

「ですが、羨ましいです」

 

あっちは何をコソコソ話してるんだ?

 

「これで後はドゥーエだけだねぇ。ウーノ、彼女から連絡は?」

「もうすぐこちらに着くとのことです」

「ふむ……では、そろそろお茶の準備をしておいてくれ」

「かしこまりました」

「あぁ、それと……例の"アレ"もね」

 

ん?

 

「承知しております」

「では頼んだよ」

「はい。では、失礼します」

 

何だ……?

 

「おい、スカリエッティ」

「何だい、相沢君?」

「今言ってた『例の"アレ"』って何だ?」

「ふふふ……直に分かるさ」

「直に、って……」

「あぁほら、ドゥーエが帰ってきたみたいだよ」

「おい、誤魔化すな……」

「ただいま戻りましたわ」

 

……何だか分からないが、用心しておくか。

 

「やぁお帰り、ドゥーエ。こうして直に会うのは久しぶりだね」

「そうですわね……妹も皆揃っているようですし……それに……」

 

一旦言葉を区切り、チラリと俺のほうを見るドゥーエ。
そういや挨拶まだだっけか。

 

「初めまして、だな。俺の名前は」

「相沢祐一様、でしょう? よく存じております」

「そ、そうか」

「……それに、初めましてというわけでもありませんし」

「? 今何か言ったか?」

「いえ、何でもありませんわ。兄様……とお呼びさせていただいても?」

 

やっぱりこいつも俺を兄と呼ぶか……しかし、何でだ?
別にこいつらに対して何かした覚えも無いんだが……。

 

「まぁ、別にいいけど」

「ありがとうございます。では、私は妹達に挨拶に行ってきます」

「あ、あぁ……」

 

うーむ……クアットロの教育を担当してたと聞いたけど……案外普通なんだな。

 

「ふむ。どうやら、まだ潜入先にいるときの演技が抜け切っていないようだね」

「……は?」

 

つまり、何か? 今の応対は演技だった、と?

 

「……実際の性格は?」

「おそらく君が予想している通りだよ」

 

…………やっぱりナンバーズの一員、ってことか……。

 

「そう言えば、さっきあんたも久しぶりとか言ってたが……どれくらいの間任務に?」

「ふむ、そうだねぇ……もう10年近くになるね」

「10年!?」

 

って言うと、俺がまだ魔法に関わったばっかりの頃か……。
懐かしいな……あの当時は、まさかこんな未来が待ってるとは思ってもいなかったからな。

 

「さて、あちらも挨拶が終わったようだし……ウーノもお茶の準備ができたようだ」

「ん、そうか」

「では、ティータイムと洒落込もうじゃないか」

 

 

 

――直接接触が無かった2番との接触もクリア――
――同時に作戦発動。作戦名は……――

 

 

 

「ふむ……相変わらずいい味を出しているね、ウーノ」

「ありがとうございます、ドクター」

 

「あ〜ん、ドゥーエ姉様〜。長い間会えなくて寂しかったですわ」

「ふふ、私もよクアットロ」

 

「チンク姉、クッキーいる?」

「ん、いただく」

 

「てめ、ウェンディ! それアタシが取ろうとしたやつだろうが!!」

「へっへーん、早い者勝ちっすよー!!」

 

「ん……美味しい」

「オットー、口に食べかすついてる」

「どこ?」

 

「ふぅ……騒がしいな……」

「……そうですね……」

 

女三人寄れば姦しいと言うが……12人寄ればやかましいな。
しかし……さっきのスカリエッティの言葉は何だったんだ?
見たところ、紅茶や菓子類に何か含まれてる様子は無いし……。
紅茶のカップも適当に選んだから、細工がされてるとは思えない……。

 

「……兄さん、どうかしたの?」

「ん? いや、何でもないが……」

「そうですか?」

「……それにしては、さっきからお茶もお菓子も食べてないね」

 

……考えすぎ、か。例の"アレ"ってのも、何か別の物かもしれないしな。

 

「いや、本当に何でもないんだ」

 

そう言って、紅茶を一口。

 

「………………」

 

視界の隅でスカリエッティがこちらを見つめているのに気がつき、
そちらに振り向こうとした瞬間。

 

「ぐっ!?」

 

突然、体の中を衝撃が駆け巡った。

 

「……お兄ちゃん!?」

「祐兄さん!」

「兄さん……?!」

 

すぐ傍にいたディエチ達が何か叫んでいるような気がしたが、それどころじゃなかった。
体が熱い。まるで内側から燃えているような熱さを感じる。
頭の中でドカン、ドカンとうるさい音が響く。誰か壁でも殴ってるのか?
……あぁ、俺の心臓の音か……。

 

「ドクター、これは一体……?」

「まぁ、見ていたまえ。もうすぐ変化が始まるよ」

「ですが……!」

「安心しなさい。命に関わるものではないから」

 

油断すべきではなかったのか。ナンバーズの奴らはウーノ以外は知らされていなかったようだが……。
微かに聞こえてきたやり取り。スカリエッティ覚えとけよこのマッドが……!!

 

「ぐ……ぁ……っ!」

「祐兄ぃっ!!」

 

感じる違和感。自分の体が自分のものではなくなっていくような感覚。
体を蝕む熱は徐々に感じなくなってきた。

 

「兄貴……って、何だ……?」

「兄……?」

「え、何……どうなってるの?」

 

ノーヴェとチンクとセインが何か言っている。体の違和感もそろそろ無くなってきた。

 

「あらあらあら……ふふふ、そういうこと……」

「もう、ドクターったら……こんな楽しいことを黙ってるなんて」

 

何だ……? 何が起きてるんだ……?
いつの間にか固く閉じられていた目をゆっくりと開いていく。

 

「これは……」

「……可愛いですね」

 

ぼやける視界。少しずつ焦点が合っていく。

 

「…………ん……? 俺は……」

「は〜い、お兄様。これをお使いになって」

 

クアットロに何かを差し出される。

 

「……鏡?」

 

何で鏡? と思って周りを見る。
……あれ?

 

「……何か、景色が違うような……」

「鏡を見れば分かりますわ、兄様」

 

そう言われ、恐る恐る鏡を覗き込む。

 

「……………………え?」

 

そこにいたのは……。

 

「…………なんだ、これ……」

 

子どもの頃の俺だった…………。

 

 

 

――作戦名は……兄妹逆転!? 相沢祐一幼児化大作戦!!――