瞬きをしたら、視界から人の姿が消えていた。
「え……？」
クリスマスイブの日。
いつもの四人で病院へ、友人である八神はやてのお見舞い兼クリスマスプレゼントを渡しに行った帰り道。用があるからと残ったなのはとフェイトに若干首をかしげつつも、すずかと二人で商店街を歩いていた時のことだ。
突然、目の前にいたはずの人々が、前触れもなく残らず消えてしまった。
人間だけを見られなくするフィルターでもかけられたのかと思うほど、あまりにあっけない出来事だった。 背景の物体には何も変わりがないまま、一瞬にして人の姿だけが見えなくなったのだ。
更に変化はそれだけでなく、街から灯りと音が消えていた。ゴーストタウン、という言葉が脳裏をよぎる。
あまりに常識外れな出来事に夢でも見ているのかとも思ったが、何度瞬いても元に戻ることはなく、 未知の事態に対して生まれた恐怖が叫びとなって喉を飛び出そうとしたとき、
「あ、アリサちゃん……」
「っ！ すずかっ！？」
聞きなれた、一緒に歩いてきた親友の声。
慌てて隣を見れば、彼女の姿ははっきりと見ることができ、思わず安堵の息を吐いた。
「すずか、すずかはここにいた人達のこと……」
「……うん。急に誰もいなくなっちゃって」
「そっか……」
もしかしたら自分だけがおかしくなったのかとも思ったが、二人揃って異常事態に陥っているらしい。
「アリサちゃん、これって一体……」
「あたしにも何が何だか……」
訳が分からず、再び恐怖の種が発芽しようとした時、不安そうに視線をさまよわせるすずかの姿が目に入る。
その瞬間、頭の中にはただ一つの想いで満たされた。
――あたしがしっかりしないと。
その想いは思考を遮ろうとするを芽を潰して、親友の手を取った。
「アリサちゃん……？」
「とにかく調べてみよう。他にも誰かいるかもしれないし。行こう、すずか」
「う、うん」
じっとしていても始まらない。この状況から抜け出すために、行動すべきだ。
そう思い、すずかとしっかりと繋いだ手を引きながら調べ始めたが、結局、打開策どころか人っ子一人見つからない。
そうこうする内に、空にピンク色の光球が現れるという、さらなる異常が発生した。
非常識な光景にいよいよ手に負えないのではないかと焦りながらも、直観的に危険だと感じ、空の光から離れようと走っている時に。
彼女達は、現れたのだ。
「なのは……？」
「フェイトちゃん……？」
その邂逅に驚く間もなく、急展開が連続した。
空中にあった光球が地上に落ちたかと思ったら、巨大な爆弾でも爆発したかのようにもの凄い光が広がり始めた。
それに反応してだろう、フェイトはじっとしてと言い放ち、なのはと二人で自分達の前に背を向けて立った。
その意味する所を考える前に、膨大な光が津波のように押し寄せてくる。光が通り過ぎるまでの長くて短い時間、すずかを抱きしめながら縮こまるしかできなかった。
そして光がおさまり、なのは達のもう大丈夫という言葉に少しだけ安心しながら、この異常事態に現れた二人に話を聞こうとするが、今度は別の白い光に包まれて、気がついた時には全く別の場所にいて――――
「お嬢様、お嬢様」
「……鮫島」
「お嬢様、つきましたぞ」
「あぁ……」
執事の鮫島の声に、アリサは目が覚めたように周りを見渡した。
車の中。そして車は見慣れたドアの前に止まっていた。
アリサの親友、月村すずかの屋敷である。
今日は年に一度のクリスマス。
友人を集めてすずかの家でパーティを開くことになっていた。
「じゃあ、行ってくるわ」
「はい、行ってらっしゃいませ」
心配げな様子を滲ませる鮫島に、努めて元気な声で答えてアリサは車を降りた。
発進する車体をしばらく眺めてから、月村家のチャイムを鳴らす。
その間にも、アリサの脳裏にはあの時からずっと考えていた光景が浮かび上がってきた。
突然の異常事態と、そこにいたなのはとフェイト。
それは、クリスマスイブの夜のこと。つまり、あれからまだ一晩しか経っていない。
夢だったのではないかと思うくらいに、不可思議な出来事だった。そして自分の友人達は、その世界の住人のような顔でそこにいた。
それでも、事情を知らない人達にまで心配を掛けてはいられない。事件の異常さと二人の友人の顔を頭の端っこに追いやろうと苦心している内に、月村家メイド長のノエルがドアが開き、出迎えた。
「アリサ様、いらっしゃいませ」
「こんにちわ、ノエルさん」
何とか普段通りに挨拶を返して玄関をくぐった所で、すずかが待っていた。
そこにある、同じ事件を経験した相手の笑顔に、アリサは安心したようにその名前を呼んだ。
「……すずか」
「うん、アリサちゃん」
友人同士のクリスマスパーティは、今年が初めてではない。
フェイトは今年の冬からの転入生だが、アリサ・すずか・なのはの三人は小学一年からの付き合いで、毎年いずれかの家でパーティを開いてきている。 前に月村家で行われたのは去年の冬で、玄関から通じる広間にはクリスマスツリーが飾られていた。
そして今日も、一年前と同じようにツリーは奇麗に装飾されている。
荷物をノエルに預け、アリサとすずかは二階の廊下に出た。玄関の階段から続くこの場所は、ちょうどツリーの上半分が目の前に来る。
一年で少し高くなった視点でツリーを眺めながら、アリサは傍らに問いかけた。
「なのはとフェイト、パーティに来るのよね」
「うん、そうメールがあったよ」
そっか、と持て余したような声で呟き、アリサは再び昨夜のことを思い出していた。
急に消えた人々。暗い世界。謎の光球。その爆発。現れたなのはとフェイトは、迫りくる光に対して前に立った。自分達を守ろうとするかのように。
……いや、実際に守ってくれたのだろう。
あの光が何だったのか、二人が何をやったのかは分からないが、守ってくれたのだと、そういう実感があった。
それから後のことも、夢のようなことばかりだ。
白い光に包まれ気づけば別の場所にいて、海で何かあったかと思っていると、最後にはまた急に元の場所に戻り、周りの異常は消えていた。
一晩経った今でも、まったくもって訳が分からない。
いったい何をどうすればそんなことができるのか。それなりに世の中の特異な現象の知識は持っているが、そのどれよりも異常な状況だったと思う。常識外れな、地球上の科学で説明できるものではないのではないかと考えてしまうほどのものだった。
そして、恐らく。どころか、ほぼ確実に。
なのはとフェイトはそれに関わっている。何かを知っている。あの非常識な出来事について。
「アリサちゃん、昨日のこと考えてるよね」
「ん……まぁ、ね」
答えてから、随分と断定的に言われたことにアリサは苦笑した。同じ経験をしたすずかの前だからか、思い切り考え込んでいたのだろう。
しかし、そうしたアリサの心情に気付いているはずのすずかには、悩みや不安の色はなかった。
ただ自分を心配しているような顔に、有り難いと思いながらも訊かざるを得ない。
「すずかは、昨夜のアレ、気にならないの？」
「気にならないわけじゃないけど……」
一度言葉を区切ってから、すずかは大事なことを思い出すように続ける。
「……気にしなくてもいいかな、って思ってる」
「あれだけのことがあったのに？」
信じられないというようなアリサの声に、すずかは微笑んだ。
「アリサちゃんのお陰なんだけどな」
「な、えっ、あたしの？」
「うん。……アリサちゃんは、悩んでる？」
「そりゃあ、ね。さっぱり訳が分からないんだから」
「そうだよね」
困惑して見つめるが、すずかは答えずにツリーに視線を移し、いつかのように言葉を紡いだ。
「春の頃にさ、アリサちゃん、なのはちゃんと大喧嘩したよね」
「…………喧嘩っていうか、なのはに対してあたしが怒ってただけみたいなもんだけどね」
アリサはいきなりの飛び具合に意表を突かれるが、結局すずかの話に付き合うことにして、諦めたような声で答えた。
手すりに体重を預け、すずかと同じようにツリーに目を向けながら、随分昔のことのような気がする出来事を思い出す。
今年の四、五月頃の話だ。
確かユーノというフェレットが高町家で飼われるようになって少し経った時期、たまになのはに元気がなさそうになるのが始まりだった。
それから段々悩んでるような顔をするようになり、時が経つにつれその機会はますます増えていった。
アリサはすずかと共に、話を聞こうとしたり色々元気づけようとしたりしたが、なのはは何も語ることなかった。
最後には、それまで見たことのないような眼をして、アリサやすずかが話しかけても、ぼうっとしたままでまともに聞いてすらいない状態になってしまい―――そして、アリサは怒りを爆発させたのだ。
「あの時は、なのはが何も話してくんなくて、あたしは何もしてあげられなくて、ムカついてたのよね」
「アリサちゃんも、なのはちゃんのことが好きだからね。役に立ってあげられないのが嫌だったんだよね」
「って、さらっとそういうこと言わないの！」
「ふふふ、照れなくていいのに」
「照れてないっ！ ……ったく、そっちから話脱線させてどうするのよ」
「ごめんごめん」
ちっとも悪びれてない声に、まったく、とアリサは顔を背ける。
その様子にすずかもしばらく笑いの残滓を纏っていたが、やがて元の雰囲気に戻って話を続けた。
「でも、アリサちゃんも分かってたよね。なのはちゃんが秘密にしていたのは、わたし達に心配させたくないからだって。それに……」
「……あたし達じゃ、多分なのはの助けになれないってことも、ね」
少し辛い、しかし忘れられない思い出を紐解くように、アリサはすずかの言葉を引き継いだ。
当たり前のことだろうが、どれだけ仲がいい友達でも、話したくないこと、秘密にしておきたいことはある。
それを無理に聞き出そうとは思わないし、隠し事があるからといって友達関係が崩壊するなんて考えない。
だから、なのはが悩みを言わなかったこと、それ自体は別に構いはしないのだ。そのせいで自分がなのはの役に立てず、ただ待ってるしかできない状況には非常にムカつくが。
そう、親友の助けになれないのが、嫌なのだ。
それなのに、あの時は、分かってしまった。
自分達では、それが出来ないであろうということを。
なのはが何かに悩み、それを打ち明けないという事態は、それが初めてのことではなかった。
元々なのはは自分の悩みを人には話そうとはしない子だ。
そして、小学一年からの付き合いの中で、なのはの身にまったく問題が起きないということはありえない。
だから当然、そういう状況はそれまでにも幾度かあったのだ。
しかし悩みといっても、同じクラスの親友のものである。一日の多くをすぐ近くで過ごしているのだから、何か悩みを抱えていても、大抵の場合その原因に心当たりがあったり、どういう内容かを察することができた。
だから、解決に協力することもできたし、それゆえになのはに訊けば答えてくれることもあった。
それが、今年の春。
あの時には、なのはに一体どんな問題が降りかかっているのか、まるで分からなかった。
何か普段と様子が違うことは知れても、その原因が何なのか、見当もつかなかった。
本人に訊いても一向に話してもらえず、なのはの家族も知らないと言う。
その状態が割と長く続き、更に悪化していき、にもかかわらず、原因は一向に掴めずに。
そして、気付いたのだ。
自分達では、きっと助けることができないような何かがあるのだろうと。そのために、なのはは決して話そうとしないのだろうと。
普段なら、そんな風に考えて諦めることはなかったかもしれない。
しかし、あの時は何故か、そう感じられて仕方なかったのだ。
「……だから、不安だったのよ」
「うん」
「あたし達には想像も出来ないようなことでなのはが悩んでて、迷ってて、それで……最後には、やっぱりあたし達には想像も出来ないような所に行っちゃうんじゃないかって。そのまま、あたし達の所には帰ってこないんじゃないかって」
「それが、あの時アリサちゃんが怒ってた理由だったんだよね」
「……そうね。助けてあげられなくてムカついてたのも確かだけど……それよりずっと、なのはが勝手にどっか行っちゃいそうなのが嫌で、腹が立ってたんだと思う」
「うん、そうなんだよね」
「……で、」
と、当時を思い出しながら、アリサは一段低い声を出した。
「その話から、今度は一体あたしにどうさせたいわけ？」
春の事件の最中に、すずかは昔話をきっかけに自分に話をしたことがあった。そして、そのお陰で気持ちの整理をつけることができたのだ。
その時と同じように、今回は現在の問題、つい先日のなのは達について、すずかは言いたいことがあるのだろう。 そう思い、合わせるつもりで台詞を返してみたが……アリサは内心で、この昔話に今の悩みを晴らす何かがあると感じていた。
ただ、それが何なのか、あと少しの所で明瞭にならず、もどかしげに手を握り締めた。
重大なはずの何かを求めて、アリサは考える。
当時感じた想いを思い返す。
気持ちを分け合えない寂しさ。
親友の力になれない自分への腹だたしさ。
そして何より大きかったのは、親友がいなくなってしまうことへの不安――――
「――あぁ、そっか」
ピタリ、と。
外れたピースが元の場所にはまるように、理解した。
昨夜の情景を思い出す。
常識の範疇を超えた、謎の現象。そこに現れた、なのはとフェイト。
その事実に気を取られて、大事なことを見落としていた。
二人は確かにそこにいた。しかし、では、その中で二人は何をした？
答えは一つだ。
異常事態の中で、なのはとフェイトは当たり前のように自分達を気遣い、守ろうとした。
それは、その二人にとって、きっと自然な行動。
日常の中で自分達が知っている二人の姿の、単なる延長線上のものだ。
そこには、かつて感じた、自分達の元に帰ってこないのではないかと思うような気配はない。
当時抱いた最も大きな想い、いなくなることへの不安は、昨夜の事態を体験した今になっても、心の中に存在しない。
――だったら、それでいいじゃない。
何をやっていても、やっぱり二人は自分達の友達のままで、それなら、やっぱり自分達の元に帰ってきてくれるだろう。
だから、なのはとフェイトがやっていたことが何かとか、そんなことをしているのは何でかとか、そんなのは大きな問題じゃあない。
ただいつも通りに迎えてやれば、それでいいのだ。
なのは達の、友達として。
「……難しく考える必要なんてなかったってわけね」
結局あれだけ悩んでいたのは、昨日の状況が異常過ぎて、それに対する疑問が大き過ぎたのが原因だったのだろう。
考えても分からないであろうことで考えすぎて、頭が混乱してしまっていたのだ。
お陰で本当に大事なものがどうであるかに思考が及ばなかった。我ながら情けない話だ。
その結論に渋面を作るアリサを、すずかは微笑ましげに眺めながら口を開いた。
「『友達だもん、どこにも行かない』――あの時、なのはちゃんが言ってたよね」
「言ってたわね、そんなこと。まったく、あたしは何で自分で思い出さないのよ」
「うふふ、その言い方、アリサちゃんらしいね」
「ふんっ。……まあでも、お陰さまでよーく分かったわ。気にならわないわけじゃないけど、気にしなくてもいいって意味もね」
「うん」
そっぽを向いたままそう言ったアリサの隣で、すずかは嬉しそうに笑みを深くするのだった。
「それで、なのはとフェイト、パーティに来るのよね」
「うん」
「そっか」
清々しい気分で相槌を打ってから、アリサは呆れたように肩をすくめた。少し前に同じ質問をした時には二人にどう接すればいいかも分からなかったというのに、気持ち一つでこうも変わるものか。
まあそんなものなのだろうと思い、改めてなのはとフェイトのことを考える。
「さて……」
あの二人は自分達に会ったらどうするのだろうか。
見られたからには、と事情を話すのか。或いは、完全になかったかのように振る舞うのか。
まあ、どうだろうと構いはしない。
話すと言うなら聞くだけだし、なかったことにするのなら心に秘めておけばいい。
二人はこれから、ちゃんと自分達の所に帰ってきてくれる。だったら、何も心配する必要などない。
「それにしても」
「うん？」
「ほら、フェイトが転校してきた辺りからだっけ。あの二人、たまに考え込んでるようなことがあったじゃない」
「うん。深刻そうじゃなかったから、あんまり気にしなかったけど……」
「あれって、やっぱり昨日のに関係してたのかな？」
「うーん、そうなのかも」
実の所、春の頃に比べればずっと些細なことだったが、この冬にもなのはが何かに関わっているような気配はあった。フェイトと一緒にいたりした後には解消されていることもあり、大したことではないだろうと本人達には訊いていないのだが。
そこには、フェイトは元々なのはが作ってきた友達なので、二人だけで通じることもあるのだろうという想いもあった。
しかし、とアリサは少しばかり思考を巡らせる。
そもそもなのはがフェイトを紹介してきたのは、春の事件の少し後のことである。だから、二人の出会いとなのはの悩みには何か関係があるんじゃないかというのは、以前からすずかと話していたことだった。
「あの時のなのはの悩みと、フェイトとの共通項。で、今回の事件での二人に、落ちが昨日のアレ、と。……ってことは、なのはの悩みって、アレ関係ってこと？」
「ええと、そういうことに、なるのかな？」
「ふぅん……だとすると、アレじゃあ助けようがないってのも分かるかも」
「それは、確かに」
なのは達が何に関わっているのか、気にする必要はないとは思うが、気にならなくもないわけで。それに、友達のことで分からなかったことが分かるのは、やはり嬉しいものなのだ。
尤も、昨日の出来事が何であるかは謎のままだ。
明らかに常識外れの状況、どういう原理なのか。なのは達のこととは別に、知的好奇心が刺激されていたりするのだが。
そんなことを思っていると、不意に携帯が震えた。
「あ、メールだ。なのはから」
「何だって？」
「ええと、ちょっと待って…………なのはとフェイト、はやてと一緒にもうすぐ到着だって。はやても含めて、三人で打ち明けたいことがあるってさ」
「うん」
昨日のことについて、どうやら話すことを選んだらしいと思いながら、その文面から得た疑問を口にした。
「昨夜のアレ、もしかして、はやても一緒だったのかな？」
「どうだろうね……？」
何やらまだまだ自分達の知らないことがありそうだ。
それでも最早、アリサは不安も何も感じはしない。
「ま、なのは達が秘密にしたいことなら、別に秘密のままでもいいんだけどね。教えてくれるってんなら、ちゃんと聞きましょ」
「うん。フェイトちゃんとの出会いの話から、聞かせてもらえると嬉しいかな。全部、聞かせてくれたら、なのはちゃん達と、もっともっと仲良くなれる気がするから」
「……うん、そだね」
そして。
屋敷に響く、チャイムの音。
出ようとするノエルを止めて、二人揃って玄関へ。
ドアを開け、帰ってきた大切な友人達を出迎える。
「おっそーい！ 待ちくたびれちゃったじゃないっ」
「みんな、いらっしゃい」
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ あとがき ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ほとんど初めましてというくらいにお久しぶりです。
今回はアリサのお話。
時間軸はＡ’ｓ１３話中です。
無印でアリサは割と深い台詞を言っており、一度書いてみたかったので、このような話となりました。
蛇足ですが、すずかがアリサのお陰と言っている件について。
この話でアリサが来るまでに、すずかはアリサが辿ったのとほぼ同じ思考を経たために落ち着いているのですが、その取っ掛かりとして無印でのアリサとなのはの会話を思い出したからです。
すずかはＡ’ｓ１２話でなのは達が戦っていると感じているようだったので、アリサより先に気づくことができただろうと。
それでは、長々と書いてもなんなので、この辺で。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。