穏やかな日に
作者 十七式
※ありがちなKanonのオールエンドですが今回の主役は舞です。というより祐一×舞かな?
穏やかな日であった
朝から日の光が窓から差し込み、そこから見える景色は晴天で晴れ渡っていた
それに今日は日曜で学校が休みで特にやることが無い
普通に朝食を済ませ、俺は自室でのんびりと漫画を読んでいた
名雪は陸上部の練習、真琴は天野の家に遊びに行き、あゆは秋子さんと一緒にお菓子作りをしている
そんな何気ない日であったが・・・・
「祐一さん、お客さんですよ?」
部屋のドアを開け、顔を見せたのは秋子さんであった
「はい・・・・って誰なんですか?」
「それは会ってからのお楽しみです。玄関で待ってもらってますので早く顔を見せてあげたほうがいいですよ?」
「・・・・・わかりました」
秋子さんはそう言うとその場から去っていった
「・・・・誰だろう?」
そう思いつつ漫画本をベッドに置いて、玄関へと向かう
玄関にいたのは・・・・
「・・・・祐一」
私服姿の舞であった
それを不思議に思って舞に尋ねた
「それにしてもどうしたんだ、舞?」
「・・・・・・」
俺としても特に用事の無いので別にいいのだが
「黙っていても何もわからないぞ?」
頭を掻きつつそう言った
すると・・・・・
「・・・・・祐一、今日暇?」
「ん? ああ、今日は特に用事もないけど・・・・」
俺がそう言うと舞は何かを決意したような顔をして
「・・・・・デートして」
顔を赤くしながらそう言った、
「それにしても舞がデートに誘うなんて、一体どうしたんだ?」
不思議に思っていたことをふと口にした
ちなみに佐祐理さんは実家での用事があるので今日は行けなかったそうだ
「・・・・・祐一と一緒にいたかったから」
少しばかり顔を赤くして俺に聞こえるくらいの声でそう言った
その言葉を聞いて俺も小恥ずかしい気持ちになって顔を赤らめる
「そ、そうか。・・・・それで、何処に行ってみる?」
「・・・・・動物園がいい」
舞らしい答えが返ってきた
「それじゃあ行ってみるか?」
「・・・・・・はちみつくまさん」
そうして俺と舞は動物園に行くことにした
「休日はバスが空いてていいな・・・」
「・・・・・・」
水瀬家から駅へと20分、2つ先の駅からバスで移動する
ビジネスマンでいっぱいになる電車やバスではあるが休日はあまり混み合うことは無かった
俺と舞は隣同士で座っている
舞はバスの窓側に座り、窓から景色を見つめている
そんな舞に俺は手を重ねた
「ゆ、祐一・・・・」
「俺たちだけなんだからこんなことしてもいいだろ」
「・・・・・・・はちみつくまさん」
顔を赤くして照れながら舞は言った
舞の表情を見て、俺は少しばかり笑った
すると・・・・・
ポカポカッ
「いてて・・・どうしたんだよ、舞」
舞が俺にチョップをしてきた
「何で笑う・・・」
「舞がかわいいからだよ」
俺の言葉に舞は顔を真っ赤にしてチョップをしてくる
「いてて、本当のことなんだからいいだろ?」
「・・・・・・恥ずかしい」
俺たちはそんな感じで目的地のバス停までのつかの間の時間を過ごした
「着いたな」
「・・・・・・」
目的地である動物園に着いた
もう開園しており、親子連れやカップル同士の組が多かった
俺と舞の入場券を受付で買って、中へ入る
動物園といっても見るものは数多くある
・・・とりあえず舞の意見を聞いてみよう
「舞、何から見に行くか?」
「・・・・キリンさんがいい」
ふむ、キリンか・・・・
「それじゃあ見に行こう」
俺は舞と手をつないだ
すると・・・・・
「・・・・ゆ、祐一」
「舞、どうしたんだ?」
舞が顔を真っ赤にして小さな声で俺に言った
「恥ずかしい・・・」
「別に恥ずかしくはないって。そんなこと言ってたらカップル同士には見えないぞ?」
「・・・・」
舞がまたしてもぽかぽかと俺にチョップをしてきた
少しばかり意地悪を混ぜたのだが舞がこんなにも恥ずかしがるとは思わなかった
「いてててて。舞、落ち着けって」
「・・・・・祐一の馬鹿」
俺たちはそんな感じで動物園の中を見て回った
動物園の中を見て回るうちにお昼の時間になった
俺たちは動物園の中にあるお店で昼食をとることにした
ハンバーガーとポテト、そして飲み物を頼んで食べている
「みまみま・・・」
舞も可愛らしく、いつものように食べる
それにしても舞と二人でいる時間は少なかったからな・・・
学校では栞とか、天野とか、いつも俺のところに集まって食事取ったりしているし
皆と一緒に食事やら百花屋に拉致られて奢らされるし・・・・
それ以外だと舞といる時間は本当に少ない
今日ぐらいは一日一緒にいても構わないだろう
「舞、ケチャップついてるぞ?」
舞の口のところについているケチャップを指ですくい、自分の口に運ぶ
「それにしても久しぶりだな。舞と二人でいる時間って」
「・・・・・・祐一は、嫌だった?」
「俺は嬉しいぞ? 舞と一緒にいられること」
嘘偽りの無い言葉を舞に向けて言う
「二人でいる時間、あまり無かったからな。こうして舞と一緒にいられる時間、俺は大事にしたい」
「・・・・・・」
俺は笑顔をしながらそう言った
すると舞は顔を真っ赤にしながらハンバーガーを食べていた
その後も色々と動物を見て、帰る途中の俺たちはバスの中にいた
「中々面白かったな?」
「・・・・・・・」
返事が無いので舞のほうを見ると眠っていた
「・・・・・ふふ」
舞の顔を見て、俺は少しばかりの笑みをこぼした
こうして見ると舞は本当に美人である
学校の校舎の中で出会って、自分自身を傷つけてながらも・・・・それでも俺を待っていてくれた
そんな舞の寝顔に俺は見惚(みと)れてしまっていた
「これからも、ずっと一緒に・・・・」
舞の頭を撫でながら俺はそう思った・・・・
駅についた時間は5時過ぎだった
空はもう薄暗く、星も出始めている
「・・・・・祐一、また明日」
「おいおい、もうこんな時間になっているんだ。家まで送っていくよ」
「うん・・・・」
剣を捨てたあの日から舞は10年前の少女に戻った
舞は誰よりも傷ついて、苦しんできた
だから・・・・誰よりも幸せになってほしいと俺は思っている
誰よりも幸せになる義務がある・・・・だから、俺はそれを叶えてやりたい
「・・・舞」
「・・・・何?」
舞の顔を見つめ・・・・
「二人で、幸せになろうな」
俺は今の気持ちを言葉にした
「・・・・・・はちみつくまさん」
舞の返事と共に俺たちは手を繋ぎながら歩く
そう、あの日から俺たちの時は動き始めたのだから・・・・・
仮なあとがき(というより座談会)
十:どうもこんにちは、作者の十七式です。実はというと初めてのSS投稿となります。
祐:相沢祐一です。とりあえずアシスタントをやらせていただきます。・・・・それにしてもこのSSオチが無いな。というより弱い。
十:そうですね、それはしょうがないっすよ。初めてなんだし。今回は川澄舞さんが主役のSSでしたが・・・・どう思う祐一君?(キラーン)
祐:どうも何も未熟極まりないとしか言えないな。というよりそのキラーンはやめろって。気持ち悪いから。
十:気持ち悪いとは酷いな。ところでこのSSは構想に30分、書き上げに1時間というスピードでしたが?
祐:まあ早いといえば早いかな? もっと早い人はいっぱいいるけど。
十:早い分内容が微妙になってしまったと自分では思っています。修行あるのみですね。
祐:まあ先は長いし、頑張っていけばいいSS書けるんじゃないか?
十:おお・・・祐一君が前向きな発言を。ありがとう、祐一君。
祐:ふん、似合わない台詞だったな。まあ長々としちまったからこのへんでしめようぜ。
十:そうですね。それでは、次のSSで会いましょう。
祐:では・・・・。
本当のあとがき
生まれて初めて書いたSSでしたがどうでしょうか?これでも結構な数のSSを見てきてそれの構成を参考にさせていただきました。SSを書くのって難しいですね。ご感想お待ちしています。ではでは・・・。
話の構成・平成19年5月12日
執筆の日・平成19年5月12日